ロンドンは霧に覆われており通常ミスターXの姿は見ることができません。しかし5時間毎に霧が晴れ、一瞬だけ怪盗の所在地がわかります。毎回このXの出現は手に汗握る瞬間です。
目論見通り想定した包囲網の中にXを追い詰めていれば刑事たちの歓喜の雄叫びがあがるでしょう。しかし…捜査の裏を突かれ、思いもかけない場所からXが姿を見せたとき、怪盗の高笑いがいつまでも轟きわたるはずです。
運の要素はまったくありません。お互いの相手の動きを予想しながら次の1手を決定しなければなりません。
『シャーロック・ホームズ10の怪事件』は非常にマニアック度が高いゲームでしたが、『スコットランドヤード』は誰もがすぐに遊ぶことができて、しかもつい熱くなる抜群に面白いゲームです。
さあ舞台は整いました。己の知略のみでたった一人で組織に戦いを挑むのも良し、チームワークと推理力を駆使して犯人を追い詰めるのも良し。互いの威信をかけた火花を散らす頭脳戦です。どちらの立場でも楽しめる一粒で二度おいしいのもこのゲームの特徴です。
ニューヨークに怪盗X現る!
このゲーム『NYチェイス』というタイトルでリニューアル版も発売されており、こちらの舞台となるのはニューヨークはマンハッタン島。刑事側には道路封鎖やヘリコプターなど、オリジナルにはなかった捜査のための強力な武器が追加され、ますますエキサイティングなゲームに仕上がっています。
【関連・参考サイト】
・霧のロンドンに潜む犯罪者を炙り出せ!前編『名探偵ホームズとの推理合戦』(記事)
・Sea Lion Island(スコットランドヤード ゲームレビュー)
・スコットランドヤードのページ(研究サイト)