ヒットホラーの黄金律とは?
ホラー定理といえば、不気味な屋敷、そこに巣食う魔物。それを知らずに迷い込んだ訪問者。一度踏み入とたんに外部への経路は遮断され、脱出不能の閉ざされた空間が恐怖とスリルを倍増させます。
映画なら「死霊のはらわた」、小説でいえば「シャイニング」、デジタルゲームなら「バイオハザード」、テーマパークなら「超戦慄迷宮」など数々の名作・傑作を生んだこのシチュエーションはジャンルをも超えて王道中の王道です。
ボードゲームにもこのお約束を盛り込み、しかも傑作といって良い出来映えのゲームがあります。プレイ中に思わず悲鳴をあげたくなるほどです。しかしそれは恐怖からではなく興奮から…… 屋敷でとにかく幽霊から逃げまくる『ミッドナイト・パーティー』そして、オバケとオバケが戦う『ガイスター』
●背後から迫る幽霊をかわせ!『ミッドナイトパーティー』
プレイヤーは順番に招待客の駒を屋敷内に配していきます。その後全員で廊下をぐるぐる周回するのですが、ある一定の条件を満たすと地下から幽霊(通称「ヒューゴ」)が目覚め次々と客達に襲い掛かります。
このゲームはサイコロで遊びます。普通の目が出たら、自分の駒を進めることができますが、6面のうち2面はオバケマークがついており、これが出ると強制的にヒューゴを3つ進めます。ヒューゴに追い付かれると地下牢に閉じ込められてしまいます。
いくつかある部屋に逃げ込めば安全は確保されますが、話そう簡単ではありません。あいにく近くに扉ががなかったり、1部屋1名の定員なので先客が居れば入ることが出来ません。ボヤボヤしているとあっというまにヒューゴの餌食にされてしまいます。
確率も進み方も招待客の足に比べてゴーストのスピードが異常に速いので、後ろから迫りくる幽霊に思わず「キャー」と叫び声を上げてしまいます。
しかしここにはホラー映画のような陰惨さや暗さはまったくありません。幽霊の駒や、人々が逃げ惑う様が非常にユーモラスなので小さいお子様とも楽しく遊ぶことができます。
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