自分だけの「地図」ができていくヨロコビ |
ほかのRPGではお目にかかれない『世界樹の迷宮』シリーズの特長といえば、真っ先に挙げられるのが「マッピング」でしょう。ニンテンドーDSの下画面に、タッチペンで自分だけの地図を書いていくことができる! という機能なのですが、これがまた、RPGらしいヨロコビを味わわせてくれるシロモノなのです。
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迷宮を探検しながら、少しずつ地図を書き上げていくという積み重ねは、まさしく「プレイヤー自身」が冒険者であるというヨロコビに直結します。さらに、ファミコン時代に自作のマップや攻略法を紙にメモした思い出のある人にとっては、「マッピング」はどこか懐かしい感覚に浸らせてくれるでしょう。もちろん、そんな思い出のない人にとっても、タッチパネルのこういう使いかたを新鮮に感じられるはずです。
みんなの声が届いた『世界樹の迷宮II』 |
……と、ここまで『世界樹の迷宮』シリーズのアイデンティティーについてお話してきました。では、最新作であるシリーズ第2弾『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』は、前作からのユーザーの期待にどう応えようとしているのでしょうか。また、前作を知らないユーザーも心置きなく楽しむことができるのでしょうか。
結論から言ってしまえば、テレビCMでも「RPGの王道を行く!」と銘打たれていた本作は、往年の「RPGらしいRPG」が好きな方であれば、どなたにもオススメしたい作品です。
まず、「前作からのユーザー」にとっての本作のポイント。前作は多くのユーザーから高い評価を受けていましたが、それでも、選べる職業がもっと欲しい、マッピングの機能ももっと欲しい、中断セーブ機能がない……といった要望も少なからず寄せられたようです。それを受けて、本作ではこれらの点が徹底的に見直されています。
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メーカーのプレス向け資料にも「前作を遊んだ多くのユーザーの声、前作でやり残したこと、前作を作ったからこそわかったことを、還元する」と明記されていましたが、本作はまさに『世界樹の迷宮』の正統進化として作られています。(ちなみに余談ですが、メーカーのアトラスは『ペルソナ3 フェス』においても、ユーザーからの意見を積極的に取り入れていました。こういう姿勢はアトラスの社風なのかもしれませんね)
つぎに、「前作を知らないユーザー」にとっての本作のポイント。前作のストーリーを知らないと本作も楽しめないのでは? という気持ちは、続編ものなら当然の不安ですよね。でも、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』に関しては大丈夫。前作と本作のあいだに直接的なストーリーのつながりは無いため、『II』からでも安心して始めることができます。また、前作にあった職業は本作でもすべて登場しますし、クエストなどのやりこみ要素も正統進化していますから、むしろ未経験者は『II』から始めるのが吉! とも言えます。
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……最後にひとつだけ、肝に銘じておいてほしいことが。前作『世界樹の迷宮』の公式サイトに記されている印象深い言葉を引用します。
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遊んでいる実感を得るための難易度。ゲームにクリアさせて貰うのではなく、自分でクリアする遊び。全てのシステムは、その実感のために用意されています。
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この姿勢は、『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』にも受け継がれています。一筋縄ではいかない試練が待っていることは、覚悟しておいてください。それでもなお挑まんとする冒険者たちよ、大いに来たれ!!
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【関連ページ】 |
・『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』公式サイト |