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女性も惹きつける任天堂の「つぎなる戦略」 |
世界人口の半分は女性ですから、ゲームメーカーがシェアを伸ばすうえで、女性にも楽しんでもらえるコンテンツの充実は重要です。岩田社長はニンテンドーDSやWiiのヒット要因にも「女性ユーザー」の存在が大きく影響していると分析しました。
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| 資料9：「世帯あたりのユーザー数と女性比率」（上写真） |
| 資料10：「『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』のユーザー構成」（下写真） |
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＜資料9・10から分かること＞
過去のゲーム機に比べて、女性ユーザーの比率が非常に多い。また、典型的なゲームファン向けのシリーズであった『ゼルダの伝説』も、ニンテンドーDS向けの最新作で女性比率を伸ばしています。
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| 『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』は、タッチペンだけで快適に操作できるカンタンさと斬新さがヒットの要因に。 |
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……と、これまでの資料を見ると「順風満帆」のように思える任天堂ゲーム機ですが、もちろん今後の課題が無いわけではありません。
こちらの記事でも書きましたが、Wiiは「PS3より安い」「シンプルかつ斬新な操作性」でゲーム初心者からも支持されている反面、グラフィックの綺麗さなどの性能面ではPS3に一歩譲るため、つねに新しい遊びを提示していかないとユーザーに飽きられてしまう、というリスクも抱えています。
そこで、任天堂が打ち出した「つぎなる戦略」は……
第一に、「バランスWiiボード」や「Wiiザッパー」、Wii用ハンドル型アダプターなどの
新たなコントローラを続々と用意していくこと。「銃」「ハンドル」「体重計」型のような、直感的あるいは馴染みのあるコントローラを用意することで、ゲーム熟練者と初心者のあいだにある技術的・心理的な障壁を無くしたい、という思いがあるようです。
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Wii用ハンドル型アダプター／『マリオカートWii』
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| （C） Nintendo |
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Wiiザッパー／『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』
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そして第二に、
Wiiの「インターネット接続」への障壁を無くすこと。NTT東日本、西日本との協業で、ネット接続に関する相談コールセンターを開設するとともに、必要機器の提供・家庭でのセットアップまでをサポートしていくとのこと。
もちろん、「接続」のみならず、接続することで楽しめる「コンテンツ」の充実も欠かせません。過去のゲーム機のソフトをダウンロードして遊べる「バーチャルコンソール」のさらなる充実はもちろん、ダウンロード専用のWiiソフトを楽しめる「Wiiウェア」や、「Miiコンテストチャンネル」「みんなのニンテンドーチャンネル」といった新しいチャンネルも順次導入していくとのことです。（
新チャンネルのスクリーンショットはコチラからどうぞ！）
任天堂が掲げた今後のテーマは、「継続的なゲーム人口の拡大」。来年の今ごろにはどのような成果が出ているのか、期待しながら見守りたいですね。
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