万能動画再生機、それがPS3

シーンサーチは本当に便利。残念ながらBDやDVDなどには適用されない。
10月15日から提供が開始されたPS3のファームウェアVer2.50では、動画関連機能が強化されている。
従来対応していなかった連続再生に対応したのも大きいが、特筆しておきたいのはシーンサーチという機能だ。

シーンサーチとは、動画を一定間隔で区切って好きなところから再生できるという機能。
動画再生中に□ボタンを押すと画面下部に1分刻みのサムネイルがズラーっと並ぶ。左右で再生開始したい部分を選んで○ボタンを押すとそのシーンから再生開始になる、という感じである。

これは非常に便利な機能だ。
特に配信サービスの動画はチャプターが切られていないので、目的のシーンを探すのに苦労することがある。そういうときに□ボタンをポン、と押すだけで呼び出せるのは便利だし、シーンの間隔は上下ボタンで簡単に変更できる。

また、PS3特有の機能としては動画のアップコンバートがあげられる。
DVDやHDD内のSD画質の動画に対して1080pまでアップコンバートしてくれる機能だが、コレの性能が非常に良いため、SD画質の動画配信でもかなりの精細さを感じることができる。

現状、PS3は動画再生の万能機と言えそうだ。
惜しむらくは配信動画のラインアップ。
『マクロス』『ガンダム』『鋼の錬金術師』『天地無用』などなど…豊富なラインアップとは言え、アニメだけというのはなんとも寂しい。
テレビドラマや映画、ライブなどのコンテンツをどんどん追加して、さらにPSPで簡単に視聴できるようになれば、コレはもう新しいソリューションと呼べることだろう。

ラインアップと認知度の向上に期待

PS3の動画配信サービスは、基本的な使い勝手としてはまったく問題のないものと言えそうだ。
値段の高さがネックだが、一度設定してしまった価格はなかなか変わらないかもしれない。だが、旧作の価格を下げるなどの思い切った戦略に期待したい。

どうしても動画配信はインターネットのインフラを利用するため、ビットレートに問題が残る。
よく地上デジタル放送された作品とBlu-rayDiscなどのメディア化された作品の画質比較が話題になるが、基本的にはPS3の動画配信も地上デジタルレベルのレートといえそうだ。つまり、Blu-rayDiscの作品と比べると圧縮率が高いと言える。

パッケージ品のように手元に残るわけでもないし、画質も最良というわけではない。

ならばパッケージ品ともレンタルとも違うサービスとして、消費者の手に届きやすい価格にする必要があるだろうと思う。安価で手軽なサービスと認知されれば、かなりの競争力を持つプラットフォームに成長するだろう。

そうすれば最終的に、動画共有サイトの違法アップロードへの牽制になると思うのだが。

(奇しくも、同じアップデートにより多くの動画共有サイトが利用できるFlash9に対応したのである)

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