大型液晶テレビの選び方
基本的には今お伝えした「フルHDである」「倍速駆動である」「HDMI1.3aである」という3点を踏まえていれば問題ないと思う。あとは機種ごとに様々な高画質機能などを搭載しているので、好みに合わせて購入すれば良いだろう。
しかし、これを機に録画機器やアンプの購入を検討しているのであれば、無駄に高級機を買う必要はない。
例えばダブルチューナー。テレビにHDDを搭載している機種であれば別だが、録画機側にもチューナーが付いているので、別途録画機の購入予定があるのであればシングルチューナーで十分だ。
また前ページでも説明したとおり、アンプの購入予定があればテレビ側のHDMI端子が少ないモデルで十分。
今後増えてくるBlu-rayビデオでも、最新の音声フォーマットはHDMI対応アンプでないと伝送できない。光端子のあるアンプでは実力を発揮できないのだ。なので、これから購入するのであれば出来るだけHDMI端子の多いアンプにしたほうがよいというわけである。
HDMIハブは意外に高価なので、あとでハブを買い足すよりよほど経済的だと思う。
また、店頭で購入機を見極める場合だが、店頭ではかなり明るく設定されている事も覚えておきたい。
そもそも店舗は家庭よりかなり明るい環境なので、テレビの輝度も目いっぱい上げておかないと映像がくすんでしまうのである。
なので、店頭で「明るすぎる」と思う人はテレビの設定を触らせてもらうと良いだろう。
現状お持ちのテレビがハイビジョンブラウン管なら、買い替えはもう少し検討したほうがいいかもしれない。
肝心のHDMIには対応していないが、液晶よりよほど動きに強いブラウン管はゲームで遊ぶには最適なのだ。
だが、液晶のようにピタリとピントの合った精細な感じは味わえないので、動きか精細さのどちらを取るか良く考えよう。
今回は候補に挙げなかったが、プラズマも動きには強い。
最大の欠点は明るさに弱いという点なので、リビングの環境を整えられるのであれば積極的に検討したい。もちろんその際にはフルHDにはこだわりたいところだ。
また、プラズマは同じ映像が映り続けると焼付けを起こしてしまう。この点も欠点と言える。
液晶、プラズマはそれぞれ一長一短ある。
安い買い物ではないのだし、何を優先するかをよく考えて賢い選択をしたいものだ。