カジュアルゲーム全盛の昨今ですが
『メタルギアソリッド4』の発売日6月12日、PS3は変わる? |
PSPの販売が好調ながら、PS3に関しては伸び悩んでいるソニー・コンピュータエンタテインメント。6月12日に発売される『メタルギアソリッド4』で一気に攻勢に転じたい様子である。
その際、コナミが示した広報展開が「手応えのあるゲーム」というふれこみだ。
これはWiiやDSのヒットで顕著になった、手軽に遊べるゲーム、いわゆるカジュアルゲームが流行する中で「攻略意欲の沸くゲーム」として同作を売り込みたい流れである。
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以前記事中で、ゲーム業界では「重厚長大から軽薄短小へのパラダイムシフトが起きている」と指摘したことがあった。
現在ではその傾向はさらに顕著ではある。
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では軽薄短小とはどんなゲームなのか?
カジュアルゲームには「手応えがない」のだろうか?
今回はこの点を考えてみたいと思う。
「ゲームらしいゲーム」って?
WiiやDSとPS3、Xbox、PSPを比較するとき、えてして
○Wii・DS カジュアルゲームが得意
○PS3、PSP ゲームらしいゲームが得意
という図式になりやすい。
ではゲームらしいゲームとはどんなものなのか?
というと、要は従来のゲームジャンルに振り分けやすいかどうかということになる。
DSでヒットした脳トレ系のゲーム、Wiiでヒットした『Wii Sports』や『Wii Fit』などは従来のゲームジャンルに振り分けにくいので、「ゲームらしいゲームではない」とされてしまう。
しかし常に進化を続けるゲーム業界にあって、「従来のジャンルに振り分けられない」からと言ってゲームらしいゲームではないというのも暴力的な話ではある(レシピ集などであれば別だが)。
それでは簡単な話、「攻略が必要で何度もチャレンジする必要があるアクションゲーム」や「長大なストーリーが魅力で遊びこむRPG」など、今までの方程式にのっとったゲームがゲームらしいということになり、「特殊なコントローラーを活用する斬新なタイトル」はゲームらしくないと言うことになる。
筆者はこのジャンル分けに違和感を感じるのである。