「新生」となるか

 
新主人公ネロは見事なまでに整ったお顔立ち。
『デビル メイ クライ』シリーズは第1作が2001年8月23日に発売され、カプコンの看板シリーズまで成長したアクションゲームである。
第1作以降はやや売り上げを落としているものの、世界的にはミリオンを維持している。最新作となる『デビル メイ クライ4』ではハードウェアをPS2からPS3、Xbox360へと移し、どのように生まれ変わるかが期待されていた。

シリーズを重ねるとどの作品でも問題になるのが「新規ユーザーの取り込み」なのである。

根強いファンが存在するタイトルであれば、コアユーザーが支えてくれる。とはいえコアなユーザーのみを相手にしていれば、難易度が上昇し続けたり全ストーリーを把握する必要が出たり、どんどん世界が閉じていってしまう。
もちろんそうやって熱狂的なファンのみに支えられるタイトルも悪くはない。だが、映画やドラマと違ってゲームはシリーズを把握するのに必要な時間が膨大だ。やがては「前作までを知らなくても楽しめる」という要素が必要不可欠となってくる。

『デビル メイ クライ』シリーズも同様で、減少傾向にある売り上げ本数をどうカバーするかを非常に注目されていた。その答えが「主人公の交代」である。
結論から言って、これは大成功を収めたと筆者は判断する。

初体験大歓迎

 
左が旧主人公、ダンテ。両者白髪なのでパッと見は似てる。これには何か事情が…?
実は筆者自身が『デビル メイ クライ』シリーズをプレイしたことがない。
特に敬遠していたわけではなく、単に機会がなかっただけである。だが、確かに同シリーズには「硬派なアクションゲームである」「一見さんお断りの難易度ではないか」「そもそも途中からストーリーに入り込めるのか」などのイメージを持っていた。

もちろん従来作をゲームショウなどでプレイする機会もあったが、その程度の付き合いである。だが新主人公の登場を知ったときにはなんとなく不安が走った。
シリーズ途中で主人公が変わったタイトルは、近年としては『メタルギアソリッド2』のスネーク→雷電のように「シリーズの軸は従来と同じ主人公が握りつつ、新主人公が活躍する」タイプと、『鬼武者』シリーズや『バイオハザード』シリーズのように「作品ごとに変わったり戻ったりしている」タイプがある。

新しい主人公というのはマンネリ打破という意味では効果が大きいだろうが、シリーズの世界観を維持できるかどうか、作品の味付け具合でブチ壊しになる危険性も大きいのである。

今回の新主人公ネロはシリーズの看板を背負える存在なのだろうか?