一刻も早く「究極版」を!
今回の筆者の主張は一つだ。これを買えば大丈夫という唯一のモデルの登場。これに尽きる。
40GBモデルがそれに相応するという声もありそうだ。
PS2との互換機能を排したモデルではあるが、新設計シャーシにより省コストにも優れ、確かにPS3のメインストリームなのは間違いないだろう。
しかし「近いうちに振動型コントローラを同梱したモデルが発売になる」とユーザーが考えてしまったら、それは既に「古くなることが前提となったモデル」と言える。
PS2との互換機能を望む声も多く、互換機能を有した新モデルも期待され続けることになる。
その辺を納得させるモデルを発表し、これを持っていれば大丈夫という安心感を演出するのが、ソニー・コンピュータエンタテインメントの責任であると思う。
互換機能は過去のものと割り切ってしまうべきかどうか…搭載に向けて動くのは難しい判断かもしれない。
40GBで非搭載を選んでしまった以上、混乱を避けるためにはやはり互換性を捨て去るを得ないのではないだろうか。その上で、ソフトウェアエミュレーションを頑張りますとか、あるいはXbox360とXboxの互換のように、タイトル別のエミュレータを用意してもいいのではないだろうか?
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PS3でエミュレーションが難しいとされるGS(グラフィックシンセサイザ=PS2のGPU)を搭載してEE(エモーションエンジン=PS2のCPU)を排したモデルが欧州、北米で発売されている。いわば不完全ながらも互換性を残したモデルである。
こういった選択肢も残されてはいるが、北米での80GBモデル販売終了が噂されるなど、こちらもまぁなんともややこやしい。
筆者としてはPS2がまだ現役で頑張っている現状だからこそ、互換性に関する何らかの措置は必要だと感じる。
何より「PS2が壊れちゃったからPS3を買おう」という買い替え需要を切り捨てるのも得策とは言えまい。
HD-DVDとBlu-rayDiscの次世代DVD規格戦争は、どうやらBlu-rayDiscがこのまま勢力を拡大しそうだ。
しかしBlu-rayDisc陣営の尖兵とも言えるPS3は、まだこれからが本番である。
今回はあえて挙げなかった「見切り組」…PS3に見切りをつけてしまった層にも強く訴求できるような起死回生の一手を願ってやまない。