“サウンドノベル”ってご存知ですか?

 
10月25日発売『忌火起草』
サウンドノベルというジャンルがある。
『弟切草』『かまいたちの夜』などで産み出された、小説を画像とBGMで読み進むタイプのゲームだ。その元祖となる『『弟切草』はスーパーファミコンで発売され、登場人物をシルエットで表現するなどの斬新な表現で人気を博した。

基本的には小説なのだが、ところどころで選択肢が表示されて物語の進行を自分で左右することが出来る。
それが画像、音の演出で演出され、登場人物の抽象的な存在感などと相まってかなりの没入感が得られた。

同様のスタイルでシリーズは続けられたが、1998年にセガサターンで発売されその後PSにも移植された『街 ~運命の交差点~(PS版タイトル)』は登場人物に役者を使用した写実的な内容で、それまでのサウンドノベルとは一線を画すものだった。

筆者もこの『街 ~運命の交差点~』をプレイしたが、実写という点に最初不安感を抱いたものである。それまでのサウンドノベルの登場人物はシルエットであり、プレイヤーに想像させる余地を大いに残してあった。そこに小説としての「らしさ」が残っていたように思ったのだ。
これが実写だと想像力の入る余地はほとんどない。
果たして面白いのだろうか…?

結果から言うと、これが「名作」と言ってもいいほどの出来栄えだったのである。

実写による映像の表現力、複数の主人公を切り替えながら物語を読み進めるというゲーム性など、実にすばらしい作品で、いまだに続編が切望されるほどの人気を博したのだった。

さて、今回紹介する『忌火起草』はそんなサウンドノベルの最新作となる。
次世代機のパワーをフル活用するとどんな進化を遂げるのだろうか?

サウンドノベル最新作、『忌火起草』

 
日常風景もなんとなく暗い。
『忌火起草』はHDによる美しい映像と、5.1chの臨場感溢れる音声による「究極の」サウンドノベルである。
そのクオリティーは今までの作品に比べるまでもない。
持っているだけでPS3の実力を満喫することが出来る。
ただし、それを100%満喫できるのは一握りの人かも知れない。