PS3、いよいよ反撃の狼煙が上がる！(4ページ目)

ソニー・コンピュータエンタテインメントの狙い

どれだけの牽引力を持つことができるだろうか…？

つまり「PS3ならでは」である3D機能、オンライン対応、物理演算能力を必須としたユーザー参加型のコミュニケーションツールを用意し、さらにそれらを結びつけることによって「ユーザー側からの盛り上がり」を促しているわけである。

mixi、セカンドライフ、Youtubeあたりのいいとこ取りをして究極のCGMツールを用意しようというわけだ。

思うに、この動きは世間の動きと照らし合わせれば非常に正しい。
『LittleBigPlanet』型のゲームは流行りだせばこれ以上ない爆発力が期待できるし、さまざまなコンテンツを総括するSNS的ツールとして『Playstation HOME』は視覚的にも機能的にも大きな訴求力を持つだろう。

だが、CGMとしての普及はツールとしての魅力が大きなキモとなる。
例えばニコニコ動画はYouTube型の動画に「コメント」という機能をつけて、動画をさらに魅力的なものにすることに成功している。
技術もさることながらサービスの中枢は「アイディア」である。
このように人をひきつける魅力を持てるかどうかが『Playstation HOME』『LittleBigPlanet』普及の鍵となりそうだ。

総括

総括として、新型PSPの発表でも感じたが「ソニー・コンピュータエンタテインメントの本気」を垣間見た気がした。
どう見ても崖っぷちに立たされている往年の名プレイヤーが「今から本気出しちゃうよ？」という雰囲気である。今まで散々マイナス要素ばかりが噴出していたが、今からそれを覆しますよ、という勢いを感じる。

今までの「PS3の逆境」にはある程度の理由がある。それは「ソフトがない」「本体価格が高い」などのマイナス要素に対して、有効な手がまったく打たれていなかったからである。
しかしここに来てそろそろPS3反撃の準備が整ってきているように見える。

現状、ゲーム業界においてローンチで失敗したハードが天下をとった例はない。ここからPS3がどういった道を辿るのか、大きな期待を持って見守りたいところである。

(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Media Molecule.
LittleBigPlanet is a trademark of Sony Computer Entertainment Europe.