意外な話、結構すぐに操作できました
重厚なストーリーと魅力的で大量に出てくる登場人物がウリのこの作品。さぞかしオープニングも長いだろうと思いきや、前々作と前作のストーリーは大胆に省略され、意外にもすぐに操作可能になりました。…とは言えスタートボタン押下から移動できるようになるまで実に7分。
充分長いです。
操作キャラクターはシリーズの主人公、シオン・ウヅキ。やたら文明が発達したSF作品なのに第一作では普通に眼鏡をかけていたという素敵なヒロインですが、第二作、そして今作とシリーズを重ねて素敵なレディーに成長しました。
ここから懇切丁寧なチュートリアルを交えてフィールドを移動し、初めての戦闘はゲーム開始後14分。
「どうせシナリオ重視でゲームなんかオマケなんだろ?」というイジワルな予想を裏切り、ダンジョン攻略からスタートするというあたり、なかなか心憎い演出です。
チュートリアルを交えて25分ほどダンジョン攻略が続きますが、戦闘システムも比較的わかりやすくスムーズに遊べます。
その後、ダンジョンのラストで早くもボスキャラクターとの戦闘が。
しかし難易度も抑えられているので労せずして撃破できました。最初の1時間でイベント→ダンジョン攻略→戦闘→ボス戦闘までを体験させるというのは、チュートリアルとしてなかなか良くできているのではないでしょうか。
そして1時間経過
その後、舞台を南の島に移して探索に。うろうろしているうちに1時間が終了してしまいました。やはりRPGにとっての1時間というのは短い! 話もほとんど進んでいません!
しかしここからが『ゼノサーガ』の本領発揮でした。
終了2分前からイベントシーンに突入したので、ロスタイムということで継続プレイしたのですが、ここからイベント戦闘2回をこなし、実に総計40分のイベントシーン(移動シーンなし、会話を見るだけ)だったのです。
ここで初めて『ゼノサーガ エピソードII』後のシオンの動きや現在の状況が細かく説明されたのでした。しかも途中セーブ時に『プロローグクリア』『第一章クリア』という表示が。
ほとんど何もせずに世の中は動いていきます。
このペースで行くといったいどれだけ操作できるのでしょう。軽い不安と期待と愛しさと切なさと心強さが残る結果になりました。
やはりシリーズのファンはプレイしないと
この作品は3作目に当たるので、プレイするユーザーは基本的には前2作をプレイ済みの人となるでしょう。戦闘シーンも前作を踏襲しているのでプレイしやすく、3部作というより壮大な物語を3つにぶった切ったような印象なので非常にプレイに入り込みやすいと言えます。前2作の物語がデータベースとして閲覧できるなどのフォローもありますが、基本的には「既に遊んだ部分を思い出すための補助的なもの」と割り切るべきでしょう。いきなりこの作品をプレイして理解できるとは到底思えないというのが正直なところ。
イベントシーンの多さは既に1時間で大体想像つきました。ロスタイム中どんどん話が膨らみ、シリーズ特有の壮大さが感じられました。一度深みにハマると逃れられない感じです。
このシリーズ、実はエピソードIIが非常に不評で売り上げも(エピソードIと比較して)悪く、エピソードIIIの売り上げも不安視されていました。
今のところAMAZONのレビューやGAME Watchのレビューを見ても概ね好評と言えそうです。エピソードIIでシリーズから離れたファンにも、もう一度訴求する力があるタイトルだと感じました。
と言うことで、プレイ続行決定!
Amazon.co.jp:『ゼノサーガ エピソードIII』のレビュー
PS2ゲームレビュー「ゼノサーガ エピソードIII [ツァラトゥストラはかく語りき]」
ゼノサーガ エピソードIII
時間 | 状況 | 備考 |
スタート ~7分 | イベントシーン(主にムービーと会話) | |
~31分 | ダンジョンの移動、戦闘 | 丁寧なチュートリアルで初心者も安心。 |
~35分 | イベントシーン | |
~42分 | ボス戦闘 | |
~51分 | イベントシーン | シオンの水着姿が! |
~58分 | 南の島を散策 | よく見るとイルカやカモメが。 無意味に凝ってます。 |
~100分 | イベントシーン | イベント突入後、ロスタイム 結果ES(ロボット)に騎乗しての戦闘2回以外は 操作する箇所ナシ。 |
最初の操作まで:7分
最初の戦闘まで:14分
イベントシーン合計:22分
操作シーン合計:38分
戦闘回数合計:12回(ロスタイムは含まない)