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次世代RPGの新基準登場!

体感読み込み時間のないシームレスな展開、アクションゲームさながらの戦闘、豊富なやりこみ要素…『ドラクエVIII』開発のレベルファイブ新作は次世代RPGの新基準となるのか!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

12月8日に発売された『ローグギャラクシー』。
「移動中、戦闘シーン前などに読み込みがない」「アクション要素の極めて高い戦闘」など、意欲的な試みがたくさん詰め込まれたこの作品。
ひょっとしたらこのタイトルは今後のRPGの新基準になるかも知れない?

開発は『ドラクエVIII』のレベルファイブ!

 
『ローグギャラクシー』発売:SCEI、開発:レベルファイブ、発売中、7140円
まずはここから紹介したいんですが、年末の目玉RPGの一つとして発売された『ローグギャラクシー』は、あの大作RPG『ドラゴンクエストVIII』の開発を担当したレベルファイブの手によるオリジナルRPGです。
この会社は以前に『ダーククロニクル』『ダーククラウド』などのRPGを開発したことで知られ、僕はそれらのRPGを全部クリアしました。それ以来このメーカーを信頼して、新作が発売されるのを心待ちにしていたのです。

発売元ではなく開発元自体がブランド力を持ち、「レベルファイブの作品は面白い」といった評価がなされるのは面白い傾向だと思います。そういう意味でも、僕はこの新作を非常に楽しみにしていました。
まず遊んでみた感想としては、「非常に丁寧に作りこまれている」「世界観が壮大」「戦闘が楽しい」「読み込みのストレスがほとんどない」といったもの。その多くはレベルファイブ作品の伝統とも言えるもので、戦闘シーンも『ダーククロニクル』『ダーククラウド』を踏襲したようなアクション仕立てになっています。

それではゲーム内容を駆け足で紹介しましょう。

主人公は宇宙を夢見る青年

 
CGによるムービーシーンとリアルタイムのイベントシーンに違和感がありません。
主人公、ローグは奴隷の星に住む青年。宇宙に飛び立つことを夢見る青年は、ふとしたことから賞金稼ぎの砂漠の爪と間違えられ、海賊にスカウトされます。そこから始まる大叙情詩、といった内容の物語。

キャラクターは最近ではわりと見かけるようになってきた「トゥーンシェイド」と呼ばれる技術で、3D映像なのにアニメーションのような表現を可能にしています。最近では『ドラクエVIII』でも同様の技術が使われましたが、『ローグギャラクシー』はキャラクターの頭身が現実的でかなり印象が違う感じ。

ゲームをスタートしてまず思うことは、とにかくロードがない! 移動しても戦闘してもイベントシーンになっても、とにかくロードがないのが非常に快適なのです。
ゲーム中、頻繁にセーブポイントが出現し、そのセーブポイント間で(同じ惑星内に限り)自由に移動することができます。そのセーブポイント間の移動だけ読み込み時間が結構発生するので、おそらく普段は移動しながら少しずつ先のデータを読み込んでいるのでしょう。
非常に高い技術をさりげなく駆使して、プレイ中のストレスを軽減するというのは非常に好感の持てるアプローチです。

ストーリー自体は少年漫画のノリで進行します。『スターウォーズ』などに近い雰囲気もあり、男の子が好きそうな展開のように思いました。主人公ローグに玉木宏さん、ヒロインのキサラに上戸彩さんという人気俳優を起用したところも特筆すべき点でしょう。
ゲームの声優に俳優を起用するのは否定的な意見が多いように思いますが、僕は別に気になりませんでした。これはもう好みの問題かと思います。
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