プレイステーション/プレイステーション関連情報

ゲームニュースナナメ読み! Pick Up! 『マグナカルタ』に見る韓流(2ページ目)

韓流ブームがゲームにも? 韓国で大ヒットしたRPG『マグナカルタ』がPS2で登場!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

キャラクターデザインはあまりにも秀逸

 
キャラクターデザインが秀逸!“萌え”の文化は日本と韓国で共通するものがあるのかも知れませんね。
キャラクターデザインはキム・ヒョンテ氏。『マグナカルタ』の魅力は多くがこのキャラクターなのではないかと思うほど、多彩で魅力的なキャラクターが描かれています。

注目すべきは氏の線の細い、繊細なデザインがゲームという制限のある世界で非常に高次元に再現されていること。

それは、ゲームを開始してしばらく、登場するキャラに片っ端から見とれてしまうほどでした。パッケージを見て「お」と思った人はそれだけでも買う価値があることでしょう。


勧善懲悪にならないストーリー

最近のゲームは比較的敵勢力の描写が掘り下げられ、勧善懲悪になりきらないものも多いと思います。シナリオはより重厚に、より複雑になる傾向にあります。

しかしながら『マグナカルタ』で描かれる世界はさらに異端、と言うことが出来るのではないでしょうか。主人公達人間は、その世界の先住民“ヤソン”と敵対関係にあります。それぞれが憎しみあい、戦争状態にある中。主人公カリンツはヤソンに深い憎しみを持っています。

憎しみと憎しみがうずめく中、カリンツは戦争の重要な局面に巻き込まれていきます。

この憎しみは、復讐でしか癒せない

衝撃的なキャッチフレーズは愛と憎しみがテーマと言う『マグナカルタ』を端的に表現しています。

しかし僕が一番衝撃を受けたのは、敵であるヤソンの女王アミラがやたらセクシーな女性と言う点です。ぼ、僕こんな美人と戦えないよ!

さらに異端。特徴的過ぎるシステム

 
とにかく特徴的な戦闘システム! 慣れるまでは何がなにやら?
グラフィックと世界観だけを見ると、「なんだ、『ファイナルファンタジー』の延長じゃないか」と思えるかもしれません。事実僕も少しそう思っていました。しかし! 決定的に違うのはそのシステムでした。

『マグナカルタ』の戦闘シーンは一見すると流行のリアルタイムバトルに見えます。しかしいくつかのことをきちんと覚えて戦闘に挑まないと勝利することはおろか、まともに戦うことも出来ないかもしれません。

○戦うには“カン”が必要

フィールドにはカンと呼ばれる力の源が流れており、キャラクターはそのフィールドのカンを消費して行動します。カンは属性ごとに「天・風・江・水・火・雷・山・地」の8種類あり、使う技などによってどのカンが消費されるかも違ってきます。

いわゆるMPなどは無く、その場にいる全員が今あるカンで戦わなければなりません。つまり「敵が天のカンばかり消費するからこちらが天の技が使えない」などと言った状況も発生します。今までにない戦略が必要となります。

○攻撃時はタイミングが必要

攻撃時にはトリニティ・サークルと呼ばれるサークルが出現し、表示されたボタンをタイミングよく押さなければ攻撃は成功しません。

○操作するキャラクターは一人

戦闘には3人参加できますが、操作できるのはその中の一人です。他の2人はじっとその場に立ち止まっているので、実質一人で戦うような感覚になります。

そのほかにも様々な特徴的なシステムがあり、このゲームを「グラフィックが綺麗なだけなRPG」にさせない工夫が見えます。

新しい風を感じよう!

 
セーブポイントごとの会話シーンでは、恋愛ゲーム的な駆け引きを味わうこことも。
実際にゲームを始めてみると、メンバーに話しかけることで友好度が上下したり(戦闘シーンに影響)、カンを把握しなければならなかったり、キャラクターごとの流派の切り替えがあったり、あまりに特徴的過ぎてなかなか把握できない部分もありました。

特に戦闘シーン。基本的に攻撃できるのは一人ずつなので、必然長引きがちになり、ゲームのテンポとしてはややもたついたように感じることも。

これらのことで正直やや敷居が高いかとも思ったのですが、それによって生じる戦略性の広がりは、従来感じたことの無いものでした。

国産RPGの王道のように見えますが、実際には新しいアイディアに彩られた野心的なRPGです。特にキャラクターの造詣は広く日本人に受け入れられそう。海外産のRPGの多くはあまりにもバタ臭いデザインで受け入れづらかったりするのですが、韓国人の美感は日本人のそれに通ずるのかもしれません。

いやはや、これは日本も『ゲーム脳』とか言って足を引っ張ってる場合じゃないんじゃないでしょうか。『マグナカルタ』を遊びながら、なんとなく僕はそう思いました。

『マグナカルタ』 バンプレスト 奥義覚醒RPG 発売中 \7,329 [税込]

隔週発行のメールマガジンも是非ご登録ください!

(c)SOFTMAX CO.LTD. (c)BANPRESTO 2004
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気の PS ゲームをチェック!楽天市場で人気の PS ゲームをチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます