■加藤が体験した心霊現象パート2!!
その日は僕、妻、妻の母と三人で食事に行っていました。母が「おいしい中華料理のお店を教えてもらった」といって連れてきてくれたその店、確かに全体的に美味。僕たちは3人で堪能していました。

そこに偶然、その店を教えてくれた母の知り合いが家族で入ってきました。母の知り合い、その奥さん、そして小学校低学年くらいの娘さん。母は家族に挨拶し、僕と妻は軽く挨拶して黙々と食べていました。彼らはカウンターの奥のほうに3人で腰掛けました。こちらから見て奥さん、お父さん、娘さんの順に座ったと思います。

食事も終わり、母が家族のお父さんのところに挨拶に行ったんです。母は彼に娘がいたのを知らなかったので、娘さんに声をかけようとしましたが…いない。
「あれ、お子さんは?」
「…? 二人だけど?」
僕は「あれ?」と思ってカウンターの奥を見ました。そこに娘さんの姿は無く、それどころか席すらも無かったのです。僕らは自然と「お父さんの向こう側に娘さんが座った」と思っていたので呆然としました。
「そう言えば、あの女の子席を立って走っていったよね」
妻と母は神妙な面持ちで頷きました。彼らが食事をとってからしばらくして、女の子は席の奥から元気良く走って僕らの後ろを通っていったのです。

てっきりトイレにでも行ったのだと思って気にとめていませんでしたが、それから戻ってきたのを見た人はいませんでした。僕らのすぐ後ろが出入り口だったので、そこから外にも出ていないはず。

じゃあ、僕らが見たあの子は…? 僕らが戸惑っているとお父さんは苦笑いしながら、こういいました。
「小さい女の子でしょ」

彼には幼くして死に別れた弟がいたそうです。ご両親は女の子が欲しかったそうで、いつも女の子の格好をさせられていたとか。

いつからか自分の周りをうろつくようになった女の子の姿をみて、彼は「きっと弟なんじゃないかな」と思うようになったそうです。
「実際にはわからんけどね」
そういって彼は笑いました。

妻も母も「見える人」なんですが二人して「あんなにくっきり見たのは初めてだ」と言っていました。彼女らが普段何を見ているのかがちょっとだけわかった気がした、ある夏の思い出です。



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