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新作・中古ゲームレビュー 第2回 こんなゲームはどうですか?(3ページ目)

ちょっと気になる新作タイトルからかなり古めの中古ソフトまで。あらゆるゲームを紹介する連載記事第二回! 今回紹介するのは『ガチャろく』と『ダーククロニクル』!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド


以外に泣かせる? 幻想的なシナリオ
『ダーククロニクル』の未来の世界は悪者によって歴史が故意に操作されています。本来生まれるべき重要人物が生まれなかったり、作られるべき兵器が作られなかったり。主人公たちはそれを正してやらなければなりません。そこで活躍するのがジオラマです。

つまり歪められた未来を本来の姿に戻すため、過去に戻ってお膳立てをしてやるわけです。例えば「100年後にここで○○が産まれるためには現在で△△が住んでいる必要がある」などなど。こういった条件をクリアすることによって未来を変えることが出来るわけです。

この手の過去と未来を行き来する物語は常に「タイムパラドックス」と呼ばれる命題に悩まされるものです。つまり「現在の自分が過去の自分を殺してしまった場合、現在の自分はどうなるの?」という矛盾です。

この物語ではそういった「タイムパラドックス」を気持ちがいいくらいに無視して進みます。そのあたりの割り切りの良さはどことなく「NHKアニメ」の匂いがする感じで、大人が遊ぶとやや子供っぽさが気になるかもしれません。

ですが、シナリオ自体は意外に良くできていて、全体的に泣かせるものになっています。僕も不覚にも何度か目頭が熱くなりました。


しっかり遊ばせるボリューム!
ゲームの基本はアクションなのですが、アクションが多少苦手でも工夫次第で遊べる配慮がいろいろとなされています。しかし他のロールプレイングゲームと違って「敵をたくさん倒せば強くなる」「新しい街で強い武器を買えば強くなる」といったことはありません。

主人公たちの防御力、体力はジオラマを作っていくと現れるアイテム以外では強くなりませんし、武器は自分で成長させていかなければなりません。

つまり、「ただ遊んでいれば成長していく」というゲームではないんです。「この武器のここを強くしたい」「このジオラマはこういう風に作りたい」といった目的があって初めて楽しめる、そんなゲーム。

ここで紹介した以上に様々な要素がギュウギュウに詰め込まれています。敷かれたレールの上を漠然と歩いていくようなロールプレイングゲームに飽きた人にこそ遊んで欲しい、骨太ロールプレイングゲームといえるでしょう。


■加藤チェック!■
  • プレイ時間60時間以上は覚悟するべし!
  • いろんな要素がありすぎか!
  • しかしクリア後の達成感は格別!!
『こんなゲームはどうですか?』第一回
『スペースフィッシャーメン』『ダーククラウド』をご紹介!

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