小田急線豪徳寺駅

真夏の散歩は炎天下を長時間歩くことは避けたい。できるだけ木陰を見つけて休みながら歩くといいだろう。さて、今回の散歩は歴史にお詳しい中年男性、Iさんと歩いた。実は、これまでも彰義隊の散歩など、Iさんと歩いたコースはいくつかある。今回もIさん推奨の豪徳寺から松陰神社というコース。
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小田急線豪徳寺駅

世田谷線に沿って、三軒茶屋から下高井戸まで歩いたものは記事にしている。巻末のリンクから見て欲しい。今回、季節は夏だし、コンパクトに小田急線豪徳寺駅から世田谷線の松陰神社前駅まで歩くことにした。Iさんの説明によると、豪徳寺には桜田門外の変で暗殺された大老の井伊直弼の墓がある。松陰神社と言えば吉田松陰が祭られている。この2人は、安政の大獄で弾圧した側、された側ということで、関係が深い。そういう二カ所を巡る散歩になる。楽しそうだ。

世田谷線

小田急線豪徳寺駅をスタート。小田急線沿線らしい商店街が南に延びている。歩いているといつしか、商店街から世田谷線線の電車が見えた。小さめの車両で、住宅街を走る。
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柘榴坂をのぼる

時刻は昼時だ。どこかで食事をしようと思っていたのだが、ちょうど踏切のところで、Iさんが
「あそこのお蕎麦屋さんはいかがですか。昭和3年の創業らしいですよ」
と言う。ほっほー、幕末までは遡らないが、それでも昭和3年というのは十分に古い。
Iさんが指さす方向を見れば、ビルの一階にそのお蕎麦屋さん「福室庵」はあった。もちろん昭和3年からこのたたずまいではないだろう。

創業昭和三年 福室庵

昭和三年という年がどういう年だったのか。それまでは納税額によって制限されていたが、この年衆議院選挙より、25歳以上の男子に選挙権が与えられた初の選挙が行われた。また、モボ、モガといった男女がダンスホールやカフェなどに登場したのもこの頃だ。そんな年、ここ豪徳寺にこのお蕎麦屋さんは誕生した。なんだか歴史散歩っぽくなってきたぞ。
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店構えは今風だが昭和3年に創業した「福室庵」

昭和3年というと、80年以上が経過しているわけだが、お店でいちばん高齢の女性はそれほどお年ではなさそう。創業者の娘という年格好か。お昼時で混んできたのでお話しはあまりうかがえなかった。ビールに板わさなどを注文する。

そんなわけで、次ページでは


小田急線豪徳寺駅を下車し、豪徳寺にて井伊直弼の墓へお参りし、世田谷城跡を歩き、松陰神社に至る2.6kmのコース。