散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

夜の新宿を歩き、末廣亭の深夜寄席をのぞく(3ページ目)

夜の街ってぇと今では新宿の歌舞伎町なんてぇところが有名ですが、そのあたりを歩いて、新宿末廣亭の深夜寄席をちょいとのぞいてみるって散歩をしてみました。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

新宿末廣亭の深夜寄席へ

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9時半から開演の深夜寄席
ここ新宿末廣亭は、昼の部と夜の部があり、昼の部は12時から4時半、夜の部は5時から9時までである。落語の他に漫才や手品などの出し物がある。入場料は2700円。昼と夜は入れ替えなしなので、ずっといてもいいのである。土曜日の夜は、夜の部が終わると深夜寄席となる。こちらは入場料が500円。実にリーズナブル。東京の落語家には、前座、二つ目、真打という制度がある。前座は修行中ということであり、二つ目は一応落語家として認められ、真打になると「師匠」と呼ばれ、弟子を取ることが許される。というわけで、この深夜寄席に出てくるのは二つ目の落語家である。

この日は豪華なラインナップ

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深夜寄席の看板
もう少し早く戻ってくるつもりだったが「番番」で時間を過ごしたため、新宿末廣亭に着いたのは9時半過ぎ。500円を払って中に入る。満員である。立ち見席にも人がいっぱい。三遊亭あし歌さんと三遊亭歌彦さんの落語を聞いて外に出る。少し酔いがまわって立ってみているのがしんどくなった。この日は、真打に昇進する落語家さんが何人かいて、多くのお客さんが詰めかけていたのかもしれない。
というわけで、翌週リベンジ。この日は、8時40分から並んだ。お弁当を持ってきた。深夜寄席だからもちろん売店などは開いていないのだ。
で、9時くらいになると本日高座あがる落語家さんがチケットを売りに来る。500円を支払い、9時15分くらいになると中に入ることができる。
皮肉なことに張り切って行列に並んだ割りに今回はまだ席が空いていた。それでも9時半の開演にはほぼ満席となる。そして、この日もなかなかおもしろい落語が聞けた。これで500円なら安いものだと思う。とくに三遊亭天どんさん、おもしろかったなぁ。演目は「五人廻し」。どこかふてぶてしくもあり、ナイーブでもある。この人の落語はまた聴いてみたい。

そして、JR新宿駅中央東口へ

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ひっそりとたたずむJR新宿駅中央東口。
寄席が終わると午後11時過ぎ。新宿末廣亭の出口には、先ほど高座に上がっていた落語家さんたちが私服で「ありがとうございました」と送り出す。新宿三丁目の交差点から、一本裏の道を通り、新宿駅まで。東口は混雑するので、中央東口をめざす。こちら側は、人通りも少なく、スムーズに駅から改札を抜けられる。
夜更けの散歩もこういうコースだとけっこう楽しい。さきほど聴いた落語をあれこれ思い出しながら改札を抜けた。

【関連サイト】
新宿末廣亭

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