散歩/和む散歩ルート

浅草で懐かしい遊びスマートボールを堪能!(3ページ目)

浅草といえば、懐かしい遊びがいっぱいあるのではないかと散歩に出かけた。どことなく懐かしい世界がそこにはあった。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

なんとも懐かしいスマートボール

ウィンズの前にスマートボールの「三松館」があった。きょうは営業している。先日はまったくどこにあるのかわからなかったが、表のウィンドーには「浅草名物 スマートボール」とカラフルな文字。そして入り口には「土・日・祝日 10:00~19:00」と書かれていた。平日はやっていないんだ。
三松館
昔懐かしい「スマートボール」

この日は隅田川の花火だったため、銀座線は混んでいた。
「スマートボールへ行くなら、田原町駅のほうが近い」
という妻が言う。そこで、僕たちは田原町駅で下車。土曜日の夕刻。まだ明るい。地上に出ると焼きそばを焼くいいニオイが漂っていた。国際通りから、浅草へ。
ほどなく、スマートボールのお店「三松館」は見つかった。それにしても浅草は人であふれている。
お店に入ると、店員が200円と300円がありますが、と言う。200円にする。あとでわかったのだが、200円で玉が50個、300円で75個。いずれにしても安い。たっぷり遊べる。
お金を払うと、お店の人が玉を出してくれる。玉は台の上のガラスの上にコロコロ転がって出てくる。
僕が記憶しているスマートボールは玉が白だが、ここは青だ。青い玉がコロコロ転がってくる姿はとても美しい。

「三松館」で時間を忘れてスマートボール

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10分ほどスマートボールを楽しんだ(上)。下は手で打つアレンジボール。こちらも懐かしい。
温泉街や縁日などではいまでもたまにスマートボールを見かける。スマートボールは子供からお年寄りまで、誰でも楽しめるのがいい。ここ三松館もいろいろなお客さんがいた。メインはスマートボールなのだが、反対側の壁にはアレンジボールがあった。これも懐かしい。中央に数字が並んでいて、パチンコのようになっている台より玉を打つと、番号のついたポケットに入る。
ポケットに入った番号の部分に灯りがつく。ビンゴの要領で縦、横、斜めに揃えばメダルが出てくるというものだ。昔は、パチンコ店などにもあった。
そういえば、僕がパチンコを始めてやったのは、浪人生のときであった。1970年代の終わりで、当時はすでにほとんどの台が電動式だったが、まだ一部に手打ちのパチンコ台があった。スマートボールもそうだが、人の手の加減で打つものはやはり楽しい。
時間を忘れて遊んでしまった。

浅草ホッピー通りの居酒屋「浅草 赤とんぼ」

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まだ日が落ちきらないが、乾杯して、串カツを食べた。
「三松館」は次から次へとお客さんがやってきた。ふと気づけば、スマートボールは満席である。
十分に堪能できたので、「三松館」をあとにする。
それにしても花火のため浅草はとくかくものすごい人だ。
最近の若い人たちの多くが浴衣を着ている。たいていがカップルだ。
ただ、どこかしらぎこちない着こなしだが、それがまた初々しくていい。
路上にまでテーブルをだしている店が続く。ここは通称「ホッピー通り」と呼ばれているそうだ。以前は「煮込み通り」と呼ばれるほどどの店も煮込みを出していたそうだが、それがホッピーに変わり、いまでは「ホッピー通り」と呼ばれている。
暑い。喉が渇いた。ホッピーが飲みたいねぇと言いながらお店をさがす。
「浅草 赤とんぼ」という店の前を通ったとき、ちょうど客が2人出たところで、僕たちはその席に滑り込んだ。
ホッピーで乾杯。ポテトサラダやら串カツなどを頼む。
しばらくすると花火の音が聞こえてきた。
混まないうちに帰ろう。僕たちは田原町駅まで向かった。

東京メトロ銀座線の田原町駅よりスマートボールをやりに行った1.6kmのコース。


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