不思議なレンガ造りの建物
昔から疑問に思っていたレンガの建物。その実態…。 |
信濃町あたりまできたところで、それまで曇っていた空が晴れてきた。さらに暑くなる。
と、Eくんから待ち合わせの時間を12時にしてくれとの電話。
青山ツインタワーの横を通る外苑東通りを乃木坂あたりまでくる。
少し時間ができたので、昔から気になっていた、このレンガ造りの建物を見てみようと思った。
なんと馬小屋であった
乃木神社の一角で、ここが厩(うまや)だったとの説明書きがあった。 |
そのときから、このレンガ造りの建物はなんだろうかとずっと疑問に思っていた。
六本木の交差点からくるとちょうど乃木坂陸橋を渡った右側にある。
かつてここには入ることができなかったが、いまはそれが可能になっている。
というか、乃木神社の敷地で、この建物が公開されているのだ。
説明書きがあり、そこには
「厩(うまや) 明治二十二年に新築されたものです」
という文字があった。へえ、明治時代からここにずーっと建っていたんだこの建物は。
乃木神社というのは、明治時代、乃木希典大将の自宅があった場所を神社にしたものだ。
なぜここが神社になったのかというと明治天皇が崩御したときに夫婦で自刃したのだが、それに共感した多くの人々が乃木邸を訪れ、その結果ここが神社になったとのことだ。しかもその自宅が現在は公開されている。
昔はこの自宅部分や厩のあたりは入れなかったと記憶している。
いまは隣接する公園もあって、なかなかいい場所となっている。ここで少し休憩をした。
乃木坂陸橋
かつてはただの壁だったところにトンネルが…。 |
この道も昔と同じだが、驚いたことに乃木坂陸橋の下はトンネルになっていた。
かつてここはただの壁というか、切り立った崖だった。そこがくり抜かれてトンネルになっている風景はちょっと不思議な気分になった。このトンネルをくぐると、僕がこのあたりで仕事をしていた1980年代に行けるのではないかと勝手な想像をしてみた。
そう思いながら、外苑東通りを六本木の交差点へ向かう。
かつて、昼ご飯を食べたところを探してみようと思った。しかし、それはまったく残っていなかった。
たとえば、外苑東通りのイタリア料理屋の「カプッチョ」へはよく行ったが、今はない。別のイタリア料理店があるだけだ。
六本木方向へ歩くと、今は省になったけど、当時は防衛庁といっていた敷地が今のミッドタウンのあたりで、このあたりも風景が変わってしまった。
その向かい側にあった和食の定食屋さんもない。
この界隈で80年代に僕が食事をした店はひとつもないことに気がついた。なんてこった。
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六本木でランチを食べる場所を探します!