散歩/和む散歩ルート

猫の写真を撮りながら谷根千を歩く(3ページ目)

猫に癒されたい。そう思うなら谷中へ行けばいい。猫をさがしながら散歩をしよう。運がよければ何匹かの猫たちに遭遇できるはずだ。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

日を改めて再度猫撮影へ!

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知り合いの北澤夫妻に猫さがしを手伝ってもらうことに。
前回のEくんとの散歩は薄曇りの天気だったが、この日は朝からいい天気である。お昼頃、東京メトロ千代田線の千駄木駅で下車。
まずは、「猫の家」といわれている夏目漱石の旧宅を探すことにした。
と、出版社の社員である北澤さんより電話があった。用件が済んだあと、谷中でいっしょに猫を探しませんかと言ってみた。すると、ほどなく奥さんとともにバイクで現れた。奥さんはスタイリストをやっていらっしゃる。実に仲のよい夫婦である。

本日一匹目の猫を発見!

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夏目漱石旧宅跡の塀の上をを歩いている猫。一瞬生きている猫かと思った。
夏目漱石が小説家としてのデビュー作「我が輩は猫である」を書いたのがこの家で、住んだのは明治36年3月から明治39年の暮れまでの間だ。驚くべきことにその13年前に同じく文豪の森鴎外もこの家に住んでいた。
場所がなかなかわからず、通りかかった老紳士にうかがったら、親切にも案内してくださった。
住所は千駄木町57番地(現在は文京区向丘2-20-7)であった。今その敷地は日本医科大学同窓会館になっていて、その前に碑が建っていてるだけである。
家屋は愛知県犬山市にある「明治村」に移築されているそうだ。
この家が「吾輩は猫である」の舞台になった場所で、その後、夏目漱石が引っ越したあとも「猫の家」と呼ばれていたようだ。思わず、喉に餅を詰まらせて苦悶するユーモラスな猫の様子を思い浮かべた。

まずは「ねんねこ家」へ行こう

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猫グッズが並べられている「ねんねこ家」の店頭。
谷中で猫を探したいのならば、まず「ねんねこ家」へ行くのが正解だ。ここは猫に関するグッズが山のようにあり、猫関係の飲食も可能。しかも、猫に出会える可能性もある。
場所は、三浦坂という急な坂の途中にある。住所は台東区谷中2-1-4になる。ただし、やっているのは、金・土・日・祝日ということになる。つまり月~木はお休みだ。
営業時間は11:30~18:00である。
ちなみに猫が店内にいればラッキーというくらいに考えて行ったほうがいい。猫の出勤は気まぐれだそうだ。また、ペットを連れての入店はできない。
さらに運良く猫に会えたとしても無理やりの抱擁やおやつをあげてはいけない。

そして猫マップを手に入れよう

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上がお店でもらえる「谷中猫町巡りマップ」。下は店の前に展示してある猫マップ。
しかし、なによりここに寄りたいのは、「谷中猫町巡りマップ」がもらえるからだ。この手書きの地図はなかなかよくできていて、地図上には「猫が多い処」などのポイントが記されている。
買い物や飲食をするともらえるこのマップだが、表に展示してあるので、それを見てもいいだろう。
同時にそれとは別に猫の写真の入った地図も展示してある。
これがまた実によくできている。もちろんこのマップをたよりに猫さがしをしても必ずいるというわけではないのではない。実際、猫をさがしながら歩けば、なんと猫という生き物は気まぐれなのだろうかと思ってしまう。Eくんとともに歩いたときとまた違った顔をこの猫の町は見せてくれている。

そして、ついに「ねんねこ家」で猫と遭遇

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陽の当たる場所で眠そうにしている猫。北澤氏撮影。
「ねんねこ家」の店内はごく普通の家屋を改装したものだろうか、なんだかくつろげる。靴を脱いでスリッパで入るのだが、手前のスペースに所狭しとグッズが置かれている。これがどれも可愛いのである。で、奥は喫茶スペース。案内されて席に座ると、先客の横に猫がいた。ここは日当たりがよく眠っている猫。実に無防備な格好だ。




谷中 猫散歩 二日目

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