雑司が谷駅は鬼子母神前にあった
こんな形でまだシートがかぶったままの駅入り口。これは目白通りの入り口。 |
明治通りの陸橋の池袋側には、千登世橋教育文化センターというのがある。
ここで、シートのかかった看板を見つけた。これはひょっとしたらと中に入ってみると、ガードマンの方がいらっしゃった。
「ここは、副都心線の駅ですか」
と問えば、そうだとの答え。こちらがいぶかっていると、後ろの白い壁と一体になっている白い引き戸を開けた。するとそこには真新しい通路があった。この先が駅なのだ。開業するとこの壁や戸が取り払われるというわけだ。
「他にもあと2カ所ありまして、一カ所は都電荒川線の鬼子母神前停留所、もうひとつは明治通りにあります」
とのことだった。副都心線の駅名は「雑司が谷」だからてっきり荒川線の「雑司ヶ谷」と連絡しているものだと思っていたが、連絡しているのは「鬼子母神」停留所だった。もっともこのあたりの住所が雑司が谷なので、妥当な名前なのだが、少しわかりにくいかもしれない。
ちなみに都電荒川線は「雑司ヶ谷」、副都心線は「雑司が谷」、このあたりの住所は「雑司が谷」、霊園は「雑司ヶ谷霊園」と「ヶ」と「が」が入り混じり、どうにも難しい。
鬼子母神のケヤキ並木
鬼子母神大門ケヤキ並木。 |
鬼子母神は、安産。子育ての神様として知られている。ちなみに「鬼」の字は上の角がない字が使われており、鬼ではないのだ。
ちなみに鬼子母神は東京に2カ所ある。ここと、もう一カ所は
「おそれいりやの鬼子母神」で知られる入谷にある。
境内にある駄菓子屋は日本最古か
看板には創業一七八一年とある上川口屋さん。 |
創業一七八一年とある。駄菓子を買うついでに
「長いことやってらしゃるんですね」
と聞けば、
「ええ、227歳ですから」
と女将さんは言う。
「それにしてはお若く見えますね」と僕。
実際は13代目だそうだ。
置いてある駄菓子は今のものだが、昔はどんな駄菓子を売っていたのだろうか。そんなことを考えながら境内を少し歩いた。