4/4 三鷹～世田谷文学館～明大前までの散歩 [散歩] All About

再現された荷風の部屋でパチリ

唯一写真撮影が許されている荷風のお部屋で撮影

写真ではよく見ていた荷風の買い物かごや下駄が展示されていた。
さらに、これまで活字でしか見たことがなかった「断腸亭日乗」の実物を見ることができたのは、貴重な体験であった。
出口近くに設けられていた荷風が小西邸に居候していた頃の部屋が再現されていた。
東山氏が、
「こんな貧乏生活を送っていたんですね」
と言うが、そうではない。麻布にあった家が空襲で焼けてしまい、居候していただけだ。実際、荷風は流行作家であったし、相当な資産家だったのである。
展示会場は写真撮影が禁止されているが、ここは許されている。
しかも、畳の上にあがってもいいそうだ。
もちろんここで記念撮影。荷風になった気分だ。
この企画展は2008年4月6日まで行われているので、興味のある方は足を運んでみてはどうだろう。

明大前の喫茶店「山猫珈琲店」

線路脇にたたずむ山猫珈琲店

駅でいえば、京王線の八幡山や桜上水を通り過ぎていく。
そろそろ電車に乗りたいと言う東山さんだが、明大前駅がもうすぐだとわかると
「おいしいコーヒーの店を知ってますよ」
と元気になった。なんでも以前散歩したときに見つけた喫茶店なのだそうだ。
場所はすぐにわかった。
「山猫珈琲店」
とある。自家焙煎のお店らしい。これはうまそうだ。
僕はフレンチにする。本当は浅煎り（アメリカン）が好きなのだが、深煎りに挑戦。
しかし、意外なほどあっさりした味で少々驚いた。
温度がぬるめというのも僕は好きだなぁ。
会計のときに、開店してどのくらいになるのかとご主人に聞けば、
15年になるそうだ。
しまったと思った。実は15年前、僕は明大前に住んでいたのだ。
こんなおいしいお店があるのなら、通えばよかった。

線路の脇の道を歩く

道路の脇を電車が走る。こんな景色は都心では珍しくなった。

山猫珈琲店を出ると、明大前の駅まで線路のすぐ隣が道になっている。
横を電車が通り過ぎていく。
考えてみれば、こういう光景は少なくなった。電車は頭の上や地下にもぐっているからだ。
「新宿まで歩きましょうか」
東山さんに提案したが、拒否された。
明大前の駅にたどりつき、京王線に乗る。
あっという間に着いた電車に、東山さん
「こんなに近いなら歩けばよかったですね」。
まあ、また今度。。。。