銀座中央通のイルミネーション
国際フォーラムからJR有楽町駅前を通り過ぎる。そして、僕たちは銀座中央通のイルミネーションを見ながら歩く。この街は、わざわざイルミネーションしなくても、普段から夜は宝石箱のような輝きを見せる街である。そんな銀座の中でも人だかりのできているイルミネーションがあった。ミキモト本店の前にあったクリスマスツリー |
ちょっと不思議な色合いの光を放つクリスマスツリーであった。隣に携帯電話でしきりに写真を撮っている女性のグループがいた。
「うまく撮れない」
と言っている。たしかに、目で見ているものと写真で撮ったものは大きく異なっている。
なるほどイルミネーションとは写真にはうつらない美しさがあるのだろう。
銀座和光の時計台
銀座はビルそのものがすでにイルミネーションのようなものだ。ずらりと並ぶ有名ブランドのビルそのものがイルミネーションである。仕事帰りのビジネスマンたちは急ぎ足で通り過ぎて行く。観光客らしい一団はゆっくり歩き、そして、クリスマス前ということでカップルたちはさらにゆっくり歩いている。ふと空を見上げると、暗闇の空に銀座の通りがよく映えていた。 |
時刻は7時を少しまわったところ。銀座の舗道はそれでも昼間のように明るい。
カップルたちはクリスマス前にこのあたりにあるような店でお互いのプレゼントを買ったりするのだとEくんが教えてくれた。そうか、そんなことまったく知らなかった。世間はそういうことになっているんだ。
「増田さんもひとつ、自分へのプレゼントをここらあたりで買いませんか?」
と言う。誰が買うもんか。