ライトアップされた東京駅
東京の玄関口ともいえる東京駅。今回は夜の散歩である。イルミネーションを探しながら新橋まで歩くことにした。1914年に竣工した東京駅は、当時の鉄道院総裁の後藤新平ができるだけ大きくと指示して造られた。今でもさほど大きいとは思えないのだが、当時としてはかなり巨大な駅舎だったようだ。東京駅のこの丸の内側の赤レンガはいつからライトアップされるようになったんだろう。近くで見るのもいいが、日比谷通りを散歩しているときに見える東京駅はなかなか美しい。
スタートは東京駅の丸の内南口。ライトアップされた赤レンガの駅舎が美しい。 |
ひとりで歩く東京イルミネーション散歩というのが今回のテーマ。とはいえ、プロデューサーのEくんも同行してくれた。正確には男2人きりのイルミネーション散歩なのだ。さて、先を急ごう。
丸ビルでは無料コンサートが開かれていた
「どっちが“新”でしたっけ」Eくんは駅を背にして聞いてきた。丸ビルと新丸ビルである。どっちだけ。
あとから調べてわかったのだが、駅を背にして右が新丸ビル、左が丸ビルである。
僕たちはその間の通りを歩き、ちょうど丸ビルの裏側に出た。そこは丸の内仲通りである。
ガラス張りの丸の内ビルの1階でコンサートが行われていた。丸の内マダムなどがコンサートに聴き入っている。僕はそれを外から眺めた。
丸ビル1階には巨大なクリスマスツリー。そこではコンサートが行われていた。 |
人の流れとは逆から群集を見ていると、自分が都市の遊歩者になった気分になってくる。風が冷たく吹き、落ち葉がかさかさと音をたてながら空から降ってくる。