3Kmの曳舟川親水公園を歩く
屋根から水が落ちてきて涼しげ。しかし、今年は9月14日で終了とのこと |
「雨も降りそうですし、途中でやめましょう」
なんて言われつつしばらく歩いたが、雨は降らなかったし、いい感じの遊歩道なので、Nくんも結局、
「最後まで行きましょう」
ということになった。それだけ、ここは不思議な魅力のある公園である。
その魅力のひとつは、道の脇を流れる小川である。両側が土であろう、草が生えている。都内でこんな川は珍しい。心がなごむねぇ。しばらく行くと、その小川が、きちんと整備されたコンクリートの浅瀬になっていたり、またしばらく行くと、少し大きめの川になったりと景色が変わる。川というか水は道の右側にあり、左側には休憩所、トイレなどが建てられていて、よく整備された公園である。
しかし、なんでこんなに細長い公園なんだろう。看板があって、ちゃんと説明がある。ここはもともと曳舟川という川があった。人工の川である。明暦三年(1657)の大火ののちにできた新市街地である本所・深川へ飲料水を供給する目的で開削されたのだそうだ。亀有上水と呼ばれたこの上水は享保七年に廃止となる。それ以降、「サッパコ」といわれる小舟に人を乗せ、土手にいる人が長い綱によりこの小舟を引っ張った。曳舟川という名前がついたのはこの頃からだ。
なぞの銅像。鷹狩りをしているようだが…… |