昭和の哀愁を乗せて都電荒川線は走る
この散歩では重宝する都電荒川線。東京の下町を縫うように進む |
電車を降りると、すぐに梶原商店街がある。商店街を入ってすぐのところに「都電もなか本舗 明美」がある。あ、ここは都電の車両を模したモナカがあるのだ。食べてみたかったんだよな。が、まあ、後から寄ることにしようと、商店街を進む。
おお、露店が出ている。お好み焼きだとかいろいろおいしそうなものがある。しかし、露店はまばらだし、人も少ないなぁ。愛宕地蔵尊を発見。こんなに小さいお地蔵さんだったんだ。眼病と火防せの祈願仏なのだそうだ。しかし、きちんと花が供えられているし、掃除も行き届いている。地元の人々に愛されているのだろう。
梶原の縁日。ちょい寂しさ漂う…… |
商店街はすぐに終った。いやぁ、どうしよう。今回は、だらだら歩こうと何も下調べをしてこなかった。どうしようか。Nくんとともに途方に暮れていると、自転車に乗ったおばちゃんが、いきなり立ち止まって声をかけてくれた。
「この先にある白山神社の向こう側に土手ができて、川までの道がきれいになってるから行ってみなさいよ」
と言う。下町のメシア降臨!突然の風に吹かれ、僕たちはそちらの方向に歩いて行くことにした。