巣鴨はまさに「おばあちゃんの原宿」
巣鴨とげ抜き地蔵通りにあるマクドナルド。優先席が大きく取られているのも土地柄か |
ともあれ、夏の散歩には帽子と水分補給は必要だ。準備をしっかりして出かけよう。
さて、今回の散歩は巣鴨。僕が東京にやってきた80年代の半ば。すでに巣鴨は「おばあちゃんの原宿」と呼ばれていた。そう考えると不思議な気分になった。
たとえば、25年前に原宿に行っていた少女たちは、今はりっぱな中年。もう原宿には行っていないかもしれない。ならば、25年前に巣鴨にいたおばあちゃんはどうなんだろう。まだ元気ならば相変わらず巣鴨に来ているのだろうか。そんな疑問を頭をよぎるが、結論の出ないまま、JR山手線の巣鴨駅の改札を出た。
ここは駅そのものが、山手線の他の駅とは明らかに違う雰囲気である。駅の周辺ではお菓子だったり、雑貨を売る露天商が目立つ。おばあちゃん相手の怪しげなキャッチセールスなどもいる。
オールアバウトのプロデューサーであるNくんと落ち合う。Nくんもすでにこの不思議な雰囲気に圧倒されているようだ。
駅の改札を出ると大きな道路がある。これが白山通り。道路を渡る。駅を背に右方向を見るとすぐに 「巣鴨地蔵通商店街」 という看板が見えてくる。原宿で言えば竹下通りとでもいえばいいのだろうか。平日の昼間、ここは「4」のつく日が、とげ抜き地蔵の縁日なのだそうだが、この日は「4」のつく日ではない。なのに、人通りは多いのだ。若いカップルがいなくもないのだが、ほとんどがおばあちゃんである。
JR巣鴨駅から都電荒川線飛鳥山公園まで。普通に歩けば、2時間もかからない。見どころはとげ抜き地蔵、お岩さんの墓など、やや渋めのラインナップ。高低差があまりない散歩なので、疲れもでにくい。夏にオススメだ |