中野駅北口集合し、普通のハンバーグを食べる
中野サンプラザを背景に、いざ中野散歩へ |
重苦しい雰囲気の中、この人が気分を盛り上げてくれる。いつも同行してくれるプロデューサーのNくんだ。
いきなり、彼は
「佐世保バーガーっていうのがあるんで、そこでお昼を食べませんか」
と言う。おー、佐世保バーガーねぇ、いいよねぇ。しかしさぁ、今日は方向が違うんだよね。あれは南口だから。南方面に歩くときに行こうということで却下。
ここは、JR中野駅北口改札だ。中野駅には北と南に大きな改札があって、南口は「丸井のあるほう」、北口は「中野サンプラザがあるほう」と昔から僕の頭には入っている。
名物「中野ライター」。ただ、中野と書いてあるだけですが… |
煙草はやめたいけれど、やめられない僕の悪癖のひとつだ。パイプ用の煙草、ボルクムリーフを買い求める。
まっすぐ行くと中野ブロードウェイだが、商店街を右に曲がり、細い路地に入っていく。このあたりは安いランチの店がたくさんある。
500円、ワンコインで食べられるうな丼だとかとにかく安い店が多い。僕はかつて東中野に住んでいた時期がある。もう20年も前のことだ。このあたりに古本屋があって、そこで、本を買って、この「ハンバーグハウス」によくやってきていた。
N君はチーズハンバーグを注文。いつきても変わらないほっとする味だ |
「ここの店の人、めちゃくちゃいい人ですよ」
なんでだと聞けば
「こっそり耳元で『お客さん、チャック開いてますよ』って教えてくれたんです」
と言う。見れば、僕もチャックが開いていた。しまらない散歩の始まりだ。
歩き始めるとNくん、
「でも、あそこのハンバーグ、普通すぎるくらい普通でしたね」
と言った。僕が20年前きたときも同じ感想だった。そう、ここのハンバーグは普通の味なのだ。そして、いつきても同じ味。辛いとされているメキシカンバーグはさほど辛くなく、タバスコをかける。毎回そうだ。
中野ブロードウェイ。いまや秋葉原と並ぶオタクのメッカになりつつある |