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2008年度JPBA第1戦ムラサキカップ

2008年度JPBAサーキット第1戦「ムラサキカップ」は千葉県いすみの夷隅ポイントで、6/7~8に行われた。女王・小池プロ引退後の初試合、ウィメンズクラスを制するのは? 混戦模様のメンズクラスは?

執筆者:うるの 加奈

ポイント移動しながら良いブレイクでの試合

6月7日(土)~8日(日)の2日間にわたり、2008年度JPBA第1戦「ムラサキカップ」が千葉県いすみ市夷隅ポイントにて行われた。初日の天気は曇り時々晴れで、セットで胸~肩くらいのきれいな波だったが、翌日は少しサイズダウン。天気も朝から雨だったが、午後には雨もやみ、試合はどんどん盛り上がっていった。

今年は選手からの要望により様々な改善を試み、夷隅ポイントNo.1~No.3までを波の状況にあわせて移動しながらヒートを行い、表彰式の簡略化してヒート時間を延長し、ファイナルは25分となった。ヒート時間が長くなれば、それだけ選手の実力も発揮でき、さらに選手同士の駆け引きなども多くなり、ギャラリーも見応えのある試合になる。今年の大会がとても楽しみになってきた。

メンズクラスのファイナリストは昨年のグランドチャンピオンの近藤義忠プロ、昨年のこの大会で優勝してプロ宣言をした榎戸輝プロ、ファイナリストの常連の京谷雄策プロ、そして八子顕一プロの4名。このメンバーで優勝したのはムラサキスポーツがスポンサーでもある京谷雄策プロ。2005年JSTC生見の大会での優勝以来、今回3年ぶりに優勝を果たした。

ウィメンズクラスのファイナリストは昨年のこの大会で2連覇を果たした森本路子プロ、昨年ランキング2位の井上美彌プロ、宮崎からエントリーの川越典子プロ、アマチュアの来間康子の4名。優勝は見事、ムラサキカップ3連覇を果たした森本路子プロ。

ドロップニークラスは昨年のトップ10に入っている明松輝壮プロ、加藤勝典プロが選手からの引退を表明し、昨年のグランドチャンピオンの山田亨プロのエントリーもなく、どのような戦いになるかと注目された。ファイナルに駒を進めたのは藤岡慶プロ、田口慶太プロ、近江豊人プロ、山田幸久プロ。昨年10月までの1年間、オーストラリアで修行をした山田プロがその実力を発揮して優勝した。

※写真提供:JPBA〔2008 copyright JPBA〕

JPBAになって初優勝した京谷雄策プロ

京谷雄策プロ
メンズクラス優勝の京谷雄策プロ
京谷雄策プロ
京谷プロが得意とする高さのあるエア技
自分のスポンサーであるムラサキスポーツの冠大会で優勝できて、本当にうれしかったです。ようやく仕事ができた!という感じですね。やっぱり他の大会とは違ってプレッシャーも大きいので、この大会で優勝できたということは、他の大会での優勝とは別物という感じです。本社の人も応援に来てくれていて、会社にようやく貢献できたという思いでいっぱいですね。

初日は調子が良くて、大会というよりは自分自身ではフリーサーフィンをしているイメージで、いつもどおりのことができました。2日目はなかなか大会のリズムがつかめず、波がわからなくて苦労しました。狙っていた波が来なくて、ヒートが始まってからどうしようかと考えているような状態だったんです。今考えれば、それがプレッシャーによるものだったのかも……。なんとか勝ち上がってセミファイナルはテンションも上がり、緊張せず、一番リラックスした状態で試合に望めて、勝ち上がりました。

ファイナルもそのままのリラックスをキープできました。特に、ファイナリストの八子君はいつも一緒に波乗りをしている仲間なので、気分的にもよりリラックスできたのが良かったと思います。適度なプレッシャーはありましたが、自分自身のライディングをしようと心掛けていたので、最初に思っていた通りのライディングが2本できて、なんとかまとめることができました。その後、すごくいいセットの波が入ってきたので、でっかいARSを狙ったんですが失敗……ここはメイクすることを意識したARSをしていればハイポイントが出せたと思うのですが、リップが見えたときにどうしても一発やらなきゃ!という気持ちが強くなっちゃったんです。失敗してからは気持ちを入れ替えて、メイクしてポイントを出すことに集中したんですが、うまくいかなかったんです。

試合が終わっても、勝ったという自信は全然ありませんでした。表彰式での優勝者のコールとハングアップのときも、まさか自分が??という感じでしたね。しばらくして優勝したんだ!という実感が湧いてきました。

いつもは年間を通じてモチベーションを維持することが大変だったんですが、今年は維持し続けてグランドチャンピオンを目指したいと思っています。この後、ポルトガルの世界大会に初めてエントリーします。これは今年の目標のひとつでもあり、ここで完成度の高い恥ずかしくないライディングをしたいと思っています。応援よろしくお願いします。

【京谷雄策プロフィール】
スポンサー/ムラサキスポーツ、エレメノピー、ヘルムフィン、エアータイトウエットスーツ、フリューション999、incri.com、マリンジャック、コンバース
生年月日/1983年5月24日
出身地/大阪
居住地/神奈川
ホームポイント/鵠沼
ボディボード歴/10年
プロ歴/4年
ブログ/http://ameblo.jp/melonsodaysk/

>>森本路子プロ、山田幸久プロインタビュー>>
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