卓球/卓球関連情報

明治大卓球部・平岡監督に学ぶ技術論(3) スイングのツボは「肩」にあり

明治大学卓球部の平岡義博監督に学ぶ技術論の3回目。2回にわたって「フォアハンドの設定のツボ」を取り上げたが、今回はその2つの設定を踏まえたうえで、スイングのツボとなる「肩の動き」を紹介したい。

執筆者:壁谷 卓


前回、前々回と2回にわたって「フォアハンドの設定のツボ」を紹介した。
その狙いを簡潔にいえば、「パワーボールを打つための形づくり」となる。
紹介したからといって、この2つの設定はそうたやすく身につけられるものでもないが、その一方、早く次の「平岡理論」を知りたいという人も多いだろうとも思う。
そこで今回は、前回までの2つの設定ができたと仮定して、心得ておきたいスイングのツボを紹介したい。
それは「肩を中心にスイングする」というものである。

肩を中心にスイングする

肩を大きく回してスイングする平岡監督

肩を大きく回してスイングする平岡監督

スイングの方法論として、日本に根強くはびこっているのが、「ヒジを支点に振る」というものである。
構える。ボールが来る。バックスイングをとる。
ここからボールを打つ際に、ヒジの位置はなるべく動かさず(固定し)、ヒジから先の前腕を動かしてスイングするという方法だ。
「それで日本の選手はパワーをなくしちゃうんです」と平岡監督はきっぱりと言う。

「人間の身体には回る関節が2つあって、ひとつが股関節、もうひとつが肩の関節です。パワーボールを生み出すにはこの回る関節を有効に使うことが必要で、それには肩を中心に振るのが大事になります。日本の前腕を重視したスイングだと、肩の動きを使わないままになってしまうんです」

肩を中心にスイングする──これが「設定後」のスイングのツボということになる。
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