卓球/卓球関連情報

男子「選考リーグ戦」ドキュメント 新井周、初代表への軌跡(3ページ目)

11月1~4日、岩手県の水沢市総合体育館で行われた男子の「選考リーグ戦」を制し、日本代表に内定した新井周(グランプリ)。初代表への軌跡を追ったインタビュー記事。

執筆者:壁谷 卓

新井周──中国名を周晅(シュウケン)という。1975年1月9日北京に生まれ、16歳のとき日本に来た。愛知県の桜丘高校に在籍し、93年インターハイにおいて、男子シングルスで初の留学生チャンピオンになった。埼玉工業大学では4年のとき全日本学生で2位。98年にグランプリに入社し、翌99年、日本に帰化した。

宮崎義仁監督になってからは、ナショナルチームのメンバーとして、ITTFプロツアーに参戦している。世界のトップクラスと対戦し、彼はどのような手ごたえを感じているのだろうか。

「まだまだ差があります。レシーブで少し慌てる面がありますね。3球目で打たれちゃうんじゃないかなっていうのがあるんですよ。ほんとのトップの選手は、サーブ、3球目うまいんです。ルール改正して少しは見えるようになったんですけども、一瞬、迷うときがあるんですよ。迷いなく、自信もってレシーブできるように練習していかないとだめですね」

「一度、シュラガー(オーストリア)とやったんです。3-0でリードしてから逆転負けしたんですけど、バックとかブロックとか効いてたんですよ。特にバックの表ソフトで前に落とすのが。そこから逆転されたのは、フワー、フワーというボール。これがけっこう深くて、ぼくがプッシュできなくて、フォアで回ると、後ろからゴーンとカウンター。それをやられたんです。

バックに関しては、自分で言うのもなんなんですけど、自信はあるんですよ。でも、バックが効かないとき、あるいはフォアを攻められたときに、どう対処していくかが今後の課題ですね。足を下がりながら打っちゃうと当然戻りが遅くなるんで、準備をして狙っていかないとだめですね」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます