卓球/卓球関連情報

4月の卓球ニュース&解説(02年)(4ページ目)

主な卓球のニュースを月ごとにまとめた新コーナー。ニュースの背景を理解できるように、なるべく解説をつけていきます。バックナンバーとしてもお役立てください。

執筆者:壁谷 卓

2005年世界選手権個人戦の開催地は上海(中国)

2005年世界選手権個人戦の開催地に、上海(中国)、ローザンヌ(スイス)、ストックホルム(スウェーデン)が候補地として名乗りをあげていたが、ストックホルムは2007年への立候補に切り替えたため、上海とローザンヌの間で決選投票が行われ、78票対31票で上海に決まった。

これまでの世界選手権は、開催地の変更があった第45回を除くと、団体戦と個人戦とを同時に行っていたのだが、参加協会が毎回増えて大会規模が肥大化してきた。これは卓球の世界選手権には出場権をかけた予選がなく、加盟協会すべてに参加を認める「オープンドア・ポリシー」を貫いていることによる。

開催地の卓球協会などは、運営費用の捻出、宿泊施設や会場の確保などの負担が大きくなり、同時開催を運営できる「器」を持った国は極めて限られてくる。分離開催にすることで負担を小さくし、開催地への立候補を促すことで、卓球の普及の一助にもなるという思惑がある。

以上のような理由から、当面は、西暦の奇数年に個人戦、遇数年に団体戦を行うことになり、2003年に個人戦をパリ(フランス)、2004年に団体戦をドーハ(カタール)で開くことが決まっている。
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