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WWEディーバに聞く "異色の経歴"ビクトリア(2ページ目)

WWEクローズドサーキットには、500名ものファンが集まった。日本では過去最大級のファンイベントに特別ゲストとして来日したのは、医療の道からディーバとなった"異色の経歴"を持つビクトリアだ。

執筆者:川頭 広卓

“私が活躍することで偏見を変えた”

WWE女子王座のグッズを手にしたビクトリアは、思わず「I miss it!」(C)kawazu
――履歴書を送った後というのは?

「WWEから面接の連絡を貰ったわ。でも、面接まで3週間しかなくて、あまり時間がなかったんだけど、まずはレスリングを覚えるためにgoogleでレスリングスクールを探したの(笑)。そうしたら、カリフォルニアには、UPWがあって、ここで手ほどきを受けたわ」

――その後、WWEでのキャリアがスタートする訳ですが、入団前と後での感想は?

「ベリー・ディフィカルト(難しい)!ハァ~(突然、タメ息をつく)」

――理想と現実は違ったということですか?

「業界の人しか知らないルールってあるじゃない?
私も最初は、そのルールを知らなかったの。アメリカでは、それこそ先輩・後輩の関係とか、そういう(縦社会)習慣って、それほどないんだけど、レスリングの世界は違ったのね。とても厳しかったわ」

――具体的には?

「私が何かやることで、先輩の反発をかってしまったこともあったの。でも、後々私が頑張っていくことで、先輩達のリスペクトを得るようにもなったわ」

――ルーキーイヤーのトレーニングは、どこでどのようにされていたのですか?

「テネシーのメンフィスではMCWというところでトレーニングをしていたわ。でも、最終的にはケンタッキーに移って、OVWでレスリングを学ぶようになったの。その時、一緒に練習したのが、ジョン・シナ、バティースタ、ランディー・オートン、マーク・ヘンリー、ユージーン。ブロック・レスナーもそうね。今、テレビショーに出ている多くのトップ選手が練習していたし、とても素晴らしいスクールだったわ」

――それで今の活躍へと繋がってくるのですね。

「まだ、活躍とは言えないわ」

――あっ、失礼しました。ベルト奪回を狙っていると?

「(WWEグッズの女子王座のベルトを抱きしめて)I miss it !!!」

――最後になりますが、ビクトリアさんは、ベンチャービジネスもされていますね。

「そう、カスタムカーショップをやっているの。MTVで『Pimp My Ride』(日本では、MTVジャパンで『Pimp My Ride 車改造大作戦!』という名で放送)っていう番組があるんだけど、そんな感じかしら。ベンチャービジネスも、カスタムカーの世界も、女性が入り込むような世界ではないとされているけど、私がこの分野で活躍することで、こうした偏見を変えることもできたと思うわ」

――チャレンジ精神旺盛のビクトリアさんですが、今、一番興味あることは何になりますか?

「レスリングやベンチャー・ビジネスもそうだけど、バイク乗ったり、動物も好きだし、カラオケも好き。もっと時間があればいいなって思うのよね(笑)」


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