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“元気になる居酒屋” 噂の猪木酒場レポ

気がつけば全国に6店舗。アントニオ猪木酒場が盛況だ。今回は、多くのテレビ番組で撮影にも利用され、各種メディアにも引っ張りだことなっている“飲食店”猪木酒場をご紹介したい。

執筆者:川頭 広卓

噂のアントニオ猪木酒場とは?/現場レポ

マスコミ向、猪木インタビュー会場でも使用されている猪木酒場。その奥は深い―― (C)kawazu
外食産業をメイン事業に、教育からシステム開発、酒造にフランチャイズ店舗開発と多角的な事業展開を行う株式会社ジー・コミュニケーションは、約3年間で26件のM&Aを繰り返し急速に拡大している。昨今では、経営破綻した英会話スクールのNOVAや、焼肉屋さかいを同社子会社が買収、再建を図るというニュースが記憶に新しいところだ。

同社は4社の上場企業を抱えながらも、その本隊は非上場であり、あまりに急激な拡大から“謎の企業”とも呼ばれているのだが、この謎に拍車を掛けるのは、いわずもがなアントニオ猪木酒場の運営だろう。

もちろん、ジー・コミュニケーショングループは、外食産業をメインとして、一度はどこかで耳にしたことがあるであろう有名飲食店を数多運営しており、中には猪木酒場の様なテーマ型居酒屋も多い。

ただ、猪木酒場に関しては、ジー・コミュニケーション子会社がアントニオ猪木の肖像権の使用許諾契約を結んでまで、その立ち上げに乗り出し、なおかつ、同社東京本社内にはIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)事務所も置かれ、プロレス興行をも支援する熱の入れようだ。

実際、猪木酒場は池袋を始め、那覇、仙台、千葉、福岡、そして、猪木酒場最大規模の店舗として今年4月にオープンしたばかりの新宿と早くも全国に6店舗を構える盛況となっており、ジー・コミュニケーションとアントニオ猪木(IGF含む)の関わりについては、追って取材をしていくつもりではあるが、今回は、今や多くのテレビ番組で撮影の場としても利用され、各種メディアにも引っ張りだことなっている“飲食店”猪木酒場をご紹介したい。

※写真:来客に無断で持ち帰られてしまうことも多いという猪木酒場のメニュー/表紙(左上)。新宿店内は470席と猪木酒場随一の広さ(右上)。店内に足を踏み入れ、すぐ右手には猪木のガウンが展示されている(左下)。店内奥には、週刊プロレスの表紙が飾られている週刊イノキマガジンのコーナーがある(右下)。

「元気になる居酒屋」を謳う猪木酒場は文字通り、“アントニオ猪木”ならびに“昭和のプロレス”をこれでもか、これでもかと全面に押し出し、猪木やプロレスにまつわるオリジナル飲食メニューに加え、店内には猪木の写真、雑誌の表紙、ガウンやグッズがところ狭しと置かれている。モニターでは猪木の名勝負が延々と流され、まさに猪木信者の聖地と言っても過言ではない空間と言える。

これだと女性ファンやプロレスを知らない一般層には拒絶反応すら出そうな気もするが、そこは、猪木のブランドが成せる業なのか(昨今の猪木芸人達の活躍もあるだろう)、テーマ型飲食店を数多く手がけるジー・コミュニケーショングループのノウハウなのか、店内には、カップルや男女の若いグループも多く、入店する女性は引くどころか、目を輝かせて驚き、喜んでいるようでもあった。
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