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兄格闘家、弟プロレスラー。兄弟の闘い(後)(3ページ目)

崔兄弟に聞くインタビュー後編では、RYOが積み重ねた韓国での実績、そして、昨今、お笑い、映像とチャレンジ精神旺盛な領二の感性に迫った。

執筆者:川頭 広卓

コイツがチャンピオンになったら、自分のように嬉しい

爽やかでルックルが良いのも崔兄弟の特徴か
――行けるうちに上を目指せと?

領二「僕も、“メジャーじゃないからいいや”なんて思いは全くないですし、どこかで溜めたものを爆発させたいって思いますけど、兄弟昔から一緒に頑張ってきてて、今(兄が)その波に乗れるなら、サポートしていきたいですよね」

――ちなみに、領二さんは、お笑いや、映像コンテンツの展開など、様々なものにもトライしていますよね?

領二「僕の中で、何かに繋がればいいなって思いますよね。お笑いだったり、映像だったり。もちろん、良く思われていない部分もあるかもしれませんが・・・」

――それはプロレスを疎かにしていると思われてしますと?

領二「そうですね。“それやってどうなるの?”って言われたりもしますけど、僕の中では、お笑いやって、映画に出て、画家になって、もちろん、何でもいいのですが、全てがプロレスだと思っているんですね。プロレスっていう言葉ほど、いい意味でも悪い意味でも、いい加減なものはないと思っているので、最大限利用したいと思っています」

――そう言って頂くと狭いプロレス界の話しになってしまいますが、領二さんの中では、ZERO1出るのも、ハッスル出るのも同じ?

領二「自分がやって響くものはどんどん出て行きたいですよね。感性に任せながら」

――今、27歳でトップ戦線にいることについては、どう評価していますか?

領二「僕の中では、点数つけるなら、本当に15点、20点くらいですよね。全然満足できない」

――今後は、どうなっていきたい?

領二「自分のプロレスだけではなく、兄弟関係なしに、頑張っている選手を僕がプロデュースというか、どんどん自分の持っている力を使って色んなところへ出して活躍させてあげたいなって思っています」

――それはなぜですか?

領二「やっぱり、僕も何もないところからゴルドーに道を作ってもらったので、他人に返してあげなきゃいけないなって、すごい思うんですよね。できる限りですけど」

――では、RYOさんの方はいかがですか?もう、目指すところは一つというか・・・?

RYO「なぎ倒していきたいですね!僕だけじゃなく、僕が有名になることで弟にも相乗効果がある。自分一人ではなく、兄弟でいい想いができたらなって思いますよね。僕の試合映像を見ても、入場なんかでは、僕よりコイツ(領二)の方が気合い入っているんですよ(笑)。だから、お金やなんだじゃなく、兄弟ってこんなもんだと思うんですよ。コイツがテレビ出た、チャンピオンになったっていうのも、自分がやっているように嬉しいですからね」

――家族の絆を感じますね。

「母親も、今までプロレスなんて全く興味なかったのに、今や、大阪一の広報部長ですよ。スポーツ新聞は絶対買って、チェックして・・・。僕も同じですよ。だから、二人で大きくなれればいいですよ」

――RYOさんの方は、現在HERO'Sでオープニングマッチながら2連勝を挙げています。

RYO「次あたり、本戦に出れればいいですけどね」

領二「ちなみに、僕がセコンドに付くと、勝率100%なんですよ!」

――兄弟二人で、それぞれ上を目指すというのは素晴らしいことですね。

領二「今、思うのは(兄が)リングネームを変えておいてよかったなと思いますよ。両方が活躍した時に、二人同じ名前だったらギャグですからね(笑)」

◇関連リンク
崔領二ブログ
ハッスル公式サイト
ZERO1-MAX公式サイト
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