メジャーリーグ/日本人メジャーリーガー 最新コラム

松井稼頭央、成功のきっかけは「日記」(2ページ目)

アストロズ松井稼頭央内野手が、日米通算2000本安打達成まであと「10」とした。紆余曲折を経て再び浮上する、そのきっかけを探ってみた。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

運命が好転するきっかけ、それは「日記」

結局、05年もパッとせず、06年6月、ニューヨークを追われるようにロッキーズへトレードされた。しかし、ここから運命が好転する。その年、32試合で打率.345と活躍し、ロ軍と契約を更新。07年レギュラーシーズンは打率.288、4本塁打、37打点だったが、ポストシーズンに入ってその実力を如何なく発揮し、チームを史上初のワールドシリーズまで導いたのである。

松井稼の評価はうなぎ上りとなったが、その成功のきっかけは「日記」だった。メッツからロッキーズへ放出された頃、心の傷を癒すように「日記」を書き始めた。内容は、日々の練習や試合で見つかった課題を書き留めたもので、「常にいくつかの課題に全力で取り組んでいくこと」を自分に課したのだ。

「完璧なんて言葉はないと思っています。失敗しては課題が見つかる。その課題に出合った時、よし、やってやるぞという楽しい気持ちになれます。課題があるというのは、もっとうまくなれるということですからね」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます