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松井稼頭央、成功のきっかけは「日記」

アストロズ松井稼頭央内野手が、日米通算2000本安打達成まであと「10」とした。紆余曲折を経て再び浮上する、そのきっかけを探ってみた。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

松井稼頭央、日米通算2000本安打まであと「10」

イチロー
続々と帰ってくる日本人メジャーリーガー。しかし、松井稼頭央はしがみつき、ひとり気を吐く
アストロズ・松井稼頭央内野手(33)が8月2日(日本時間3日)のカージナルズ戦で、4回に中越え二塁打を放ち、日米通算2000本安打達成まであと「10」とした。8月の月間打率も.321だけに、このファイナルカウントダウンもアッいう間に終わることだろう。
 
少し遠回りをしたかもしれない。西武からメッツへ移籍する際は、イチローのスピードを持ち、松井秀喜のパワーを兼ね備える選手とまでいわれた男だ。それがメッツ入りしたメジャー1年目の04年シーズン、度重なる故障もあったが、用意された遊撃のポジションで20を超える失策を記録し失格の烙印を押され、二塁へコンバートされてしまう。

その年の後半戦、メッツファンからのブーイングはひどいものだった。3年総額約2000万ドル(約20億円)という高額な契約が、ファンの野次をさらに辛らつなものにした。契約や年俸が高ければ高いほど、「裏切り者」のような扱いをするのが、ニューヨークの常なのだが。
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