メジャーで二塁打の多い選手は評価が高い

二塁打を量産する松井秀喜のチーム貢献度は高い

二塁打を量産する松井秀喜のチーム貢献度は高い

アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は8月26日(日本時間27日)、レッドソックス戦の四回に中堅フェンス直撃の2点タイムリー二塁打を放ち、立浪和義(元中日)が持つプロ野球の通算最多二塁打記録(487)に日米通算で並んだ。そして、8月29日(同30日)のインディアンズ戦、六回に左翼線二塁打を放って日米通算488二塁打とし、立浪を抜いた。

「たくさん打ってきた感じはするが、感想はあまりない。これからもたくさん打てたらいい」

本塁打を求めるスラッガーだけに、あまり関心はないが、メジャーではこの「二塁打」こそが強打者の証なのだ。一般的に二塁打の多い打者は「俊足巧打」のイメージが強い。だが、メジャーでは、二塁打数はパワーと確実性を備えた「ギャップヒッター」(外野と外野の間を抜く打者)の象徴ともいえる数字で、「得点を生み出す選手」として評価が高い。

松井は日本で332本塁打、245二塁打だったが、メジャー移籍後は172本塁打に対して二塁打は1.4倍の242と、数字は逆転した。7年間所属したヤンキースでは、本塁打より確実性を求められた。ヤンキースタジアムは右中間と左中間が広いこともあり、ライナーで外野の間を抜くことが走者を還す一番確実な手段だった。そのためバットをインサイドアウトに出し、強くて低い打球を打つことに重点を置いてきた。現在所属するア軍のジェラルド・ペリー打撃コーチも「二塁打は一塁走者も得点する可能性が高く、自身も得点圏に残る。松井はそれができる」と言ってはばからない。

大リーグ歴代最多の4256安打を誇るピート・ローズ、通算3141安打のトニー・グウィンらが「ギャップヒッター」の代表格だが、グウィンはかつて「ドアスイングでの本塁打よりも、アウトになってもインサイドアウトでのライナーの方がいい」と語ったこともある。いずれにしても、松井が強打者の証を示したことは間違いなく、しかもすでに500本塁打をマークしていることで稀有の打者であることも証明している。