イチローの本当の凄さは“鉄人”ぶりにあり
チーム成績は低迷しているが、一人気を吐くイチロー。その心中やいかに |
そこには、メジャーで3000本安打達成者は27人もいることと、イチローがメジャーでまだ2000本安打も達成していないという事実がある。どうしても日米合算という考えに抵抗があるのだ。この考えはもちろんわかるし、否定するつもりもないが、日本だろうがアメリカだろうが、イチローのことを胸を張って「凄い!」といえる点がある。それは、その“鉄人”ぶりだ。
イチローが海を渡って、マリナーズのユニホームを着た01年から昨年までの7年間で最多出場選手は、ドジャースのホアン・ピエール外野手の1119試合、次いでイチローの1118試合、3位がヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手で1114試合だった。
ところが今年に入り、ピエールが6月末に左ヒザのじん帯を痛めて28試合欠場、A・ロッドも4月に右太モモの肉離れで20試合を欠場した。かたやイチローは開幕から全試合出場しているため、01年以降、メジャーで最も試合に出場している男なのである。