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松井稼頭央を苦しめたNYの名物ブーイング(3ページ目)

2004年メッツに鳴り物入りで入団した松井稼頭央。開幕戦、初打席初ホームランという衝撃を全米に与えたが、それ以降は低空飛行。彼を苦しめたプレッシャーとは何だったのだろうか?

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

松井秀喜と松井稼頭央を分けたもの

では、ヤンキースで成功している松井秀と、メッツで失敗した松井稼の違いはいったい何だったのだろうか? 大きな分かれ目は、日本球界での在籍チームが、松井秀がセ・リーグの巨人で、松井稼がパ・リーグの西武だったことが挙げられる。マスコミへの対処の仕方やプレッシャーのやり過ごし方などが自然に身に付いた松井秀に対し、その御し方がわからないまま渡米した松井稼の差が出たといえるだろう。しかしながらもちろん、これが全てではない。セ・リーグの阪神出身の井川がヤンキースで実力を発揮できていないことを考えれば、人によって違う。水に合う、合わないは、結局人間性の問題となるのだろうか。
 
今年、メジャー契約を交わした日本人選手は、過去最高の16人を数えた。マイナー契約を含め、チャレンジしたのは実に23人。大リーグがバブルという現状を考えれば、来年はもっと増える傾向にある。ここで問題なのは、決して「お金」で判断しないことだ。その選手がそのチーム、本拠地を置く都市に果たして合うかどうかを、代理人(エージェント)や家族とよく話し合うことが重要となる。環境が適合すれば、レベルが高いと認められている日本人プレーヤーが活躍する確率はグンと高くなるだろう。



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