野球/野球関連情報

進化する野球盤(3ページ目)

野球盤メーカーとしておなじみのエポック社が、今秋コナミと共同開発した新商品『実況パワフル野球盤』を発売する。そこで、着々と進化を重ねる野球ゲームや野球盤の歴史を振り返ってみる。

執筆者:コモエスタ 坂本

ビッグエッグ野球盤


ビッグエッグ野球盤
ビッグエッグ野球盤
時は流れた。1990年代に登場したのが写真の「ビッグエッグ野球盤」である。台湾でも発売されたこの機種は、おわかりの通り蓋がついている。さらに投球機能は電動化された。電池式で、投球ボタンを押せば自動で球が発射される仕組みなのだ。

内野・外野の守備位置は、レバーで左右に動く。つまり、シフトを敷けるのだが、この機能にはあまり実効性がなかった。盗塁機能は珠玉だ。攻撃側が「盗塁」と宣言すればよいだけ。そしてバネ式で回転する判定装置を使う。セーフのポーズをしたプラスチックの審判が立てばセーフだ。あまりのアナログさに、私はすっかりメロメロだった。

さて、くだんの「消える魔球」機能だが、「ビッグエッグ野球盤」では、「SFF」(スプリット・フィンガード・ファストボール)と名前を変えていた。時代の流れを感じさせる。

松坂大輔野球盤


松坂大輔野球盤
松坂大輔野球盤
これはおまけのようなものだ。西武の松坂大輔が野球盤になっている。99年発売のもので、松坂がまだ細い。これは簡易野球盤といった感じのもので、盤面は小さいが案外楽しめる。

さて、本記事で取り上げた野球盤は、全てエポック社製のものだ。エポック社は追随する他メーカーを振り切って、オリジナルかつ老舗の野球盤メーカーの道をひた走っている。今や野球盤を制作するメーカーが他にあるかどうかを私は知らない。

そして本記事を書くにあたって、同好の士がかなりいるのを発見した。その中でも、『野球盤ミュージアム』というサイトはコレクションを写真入りで丹念に説明しており、好感が持てた。

また、本家エポック社の『野球盤歴史資料館』では、数々の野球盤や改良の歴史を見ることができる。さあ、野球盤を眺めて童心に帰ってみようではないか。あの頃、野球が全てだった時代に。


関連リンク:
野球盤ミュージアム
野球盤歴史資料館(エポック社)
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