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【球界再編】社会人野球再編案(2ページ目)

プロ野球再編問題や、独立リーグ誕生などの流れの中、その意義とポジションが問い直される社会人野球。「欽ちゃん球団」などの明るい話題もあったが、人気低迷は続く。社会人野球の再編案を考えてみる。

執筆者:コモエスタ 坂本

大前提1:新野球機構による統一


プロを統括する『日本野球機構』と、社会人を統括する『日本野球連盟』、大学野球の『日本学生野球協会』、高校野球の『日本高等学校野球連盟』をなどを統括する組織が必要である。旧来の利害対立やプロ・アマの壁は徐々に崩れてきている。

大前提2:地域別再編


日本野球のトップリーグである、プロ野球一軍(仮に12球団とする)を完全に地域割りし、高校生・大学生・社会人・二軍等をこの地域割りに基づいて完全に傘下化、もしくは系列化する。高校野球が全国に満遍なく、かなり均等に普及していることからこの考え方は成立し得る。

そしてプロ野球~高校野球まで「地域密着」を推し進める。選手は地元(地域)で誕生し、地域のスターとなり、引退後も地域に生き、野球普及に貢献できる。野球や選手そのもののライフサイクル・発展サイクルを考えると極めて理に適っていると言えよう。

プロ野球ドラフトも、このスキームを最大限生かすような形で「地域優先枠」等を設ける。

プロ野球系列化の具体的方策


まず、上記の地域別再編に基づき、現在の社会人野球の地域をプロ野球一軍にあわせて12に分割する。
下記は、日本野球連盟の地域割りと所属チーム数、そして仮の分割案だ。

北海道(20)→日本ハム傘下
東北(86)+北信越(27)+関東(94)→楽天と在関東5球団で分割
東海(28)→中日傘下
近畿(40)→在関西2球団で分割
中国(18)+四国(4)→広島傘下
九州(17)→ソフトバンク傘下

そしてこの地域割りに基づき、現在の二軍も含めてフレキシブルなリーグ形態をとる。米大リーグの傘下方式と現行方式の中間系で、選手個々も様々な契約形態(上位チームへの移動可能性等)があっていいだろう。今の日本野球界全体に言えるのは、プレーヤーの流動性の低さや、個々の能力に適した場の不在である。「地域密着」を原点にして、プレーヤーの受け皿と可能性を奪わない形での再編が、野球というスポーツを長く保つための必須方策だと思える。
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