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千葉ロッテ、31年ぶり日本一の軌跡(4ページ目)

激戦のプレーオフと日本シリーズを制し、31年ぶりに日本一に輝いた千葉ロッテマリーンズ。2005年シーズンの優勝の軌跡を振り返る。

執筆者:コモエスタ 坂本

プレーオフ第2ステージ後半

【第3戦】(10/15)
ロッテ    002 000 020 0=4
ソフトバンク 000 000 004 1X=5

ロッテは先発の渡辺俊が7回まで無失点に抑える好投。福浦の2本のタイムリーなどで4点を挙げ、藪田-小林雅のリレーで逃げ切り態勢に入る。しかし9回裏、守護神小林雅が崩れ、5安打と松中敬遠の後、ズレータに押し出しで遂に同点に。延長10回裏、1死2・3塁で川崎が藤田からタイムリーを放ち、ソフトバンクのサヨナラ勝ち。

【第4戦】(10/16)
ロッテ    100 100 000=2
ソフトバンク 010 200 000=3

ロッテは初回、ベニーのタイムリーで先制するも、2回裏ズレータのソロで同点に。4回表ロッテは里崎のソロで勝ち越すも、その裏ズレータが2打席連続ホームランとなる2ランを放ち、ソフトバンクが逆転。試合は早い継投を見せたソフトバンクが5回無死1・2塁のピンチを凌ぐと、その後は両軍音無しの状態でゲームセット。ロッテは4番サブローを始めとして打線が湿り、完投の小林宏を見殺し。ソフトバンクは連勝で優勝に逆王手。

【第5戦】(10/17)
ロッテ    000 001 020=3
ソフトバンク 011 000 000=2

2回、1死2・3塁から鳥越の犠飛で先制したソフトバンクは、続く3回にはプレーオフ初安打となる松中のタイムリーで2点目を追加。ロッテは再三のチャンスを併殺で潰し、ソフトバンク先発の杉内から点が取れない。6回表、ロッテは福浦のタイムリー2塁打でようやく1点を返すが、後が続かず、7回もチャンスを潰す。8回表、ロッテは代打初芝のサードゴロがバティスタと川崎の交錯により幸運な内野安打となる。これを足がかりに福浦がヒットで続き、里崎が2点タイムリーで逆転。ロッテは1点のリードを藪田-小林雅のリレーで逃げ切ろうとするが、9回裏、ソフトバンクは先頭大村の四球と犠打で1死2塁と小林雅を攻め立てる。しかしソフトバンクは後続を断たれゲームセット。終わってみればソフトバンクは5回以降無安打だった。一方のロッテは、負傷で小坂・堀を欠き、控え捕手・辻以外のベンチ入り野手を全員使い切るという総力戦だった。ロッテが3勝2敗とソフトバンクを下し、31年ぶりのパ・リーグ優勝が決定した。

次ページ、【日本シリーズ】に続く→

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