日本代表・Jリーグ/Jリーグ 最新コラム

感じてしまう日本代表の「上から目線」(3ページ目)

終盤戦に移行するJリーグだが、消化試合もなく、すべての試合が意味を持つといういまだかつてない戦いになっている。その奮闘振りを見るにつけ、日本代表の気持ちのあり方が気になって仕方ない。それは…

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

日本代表・Jリーグガイド

日本代表は『上から目線』になっていないか?

ふと、考えてしまう。Jリーグでプレーする選手たちが、こんなにも感情豊かにプレーするのはなぜだろう、と。日本代表に選ばれた選手たちが、Jリーグと同じことができないのはどうしてなのだろう、と。

今季のJリーグでは、格付けというものが曖昧だ。強豪と言われたチームからの勝利も手の届くものであり、チャレンジャー精神を発揮できる環境が整っていると言うことができる。順位的には上位のクラブにしても、『上から目線』で戦っていては勝利などおぼつかない。必死さは自然と伝わってくる。

日本代表は『上から目線』になっていないか。この10年でW杯に3大会連続出場しアジアカップで2度優勝した実績は、もちろん素晴らしい。日本をリスペクトするアジアの国は多い。「自分たちのサッカー」とか「日本らしい(日本人らしい)サッカー」を標榜しながら勝利をつかもうとするスタンスも、世界的にみれば発展途上の我々には必要なことだろう。

ただ、「自分たちのサッカー」とか「日本らしい(日本人らしい)サッカー」を目ざすあまりに、試合に臨む上での根本的な姿勢が薄れてはいけないと思うのだ。

技術や戦術で対戦相手を上回るチームが、いつも勝者になれるわけではない。今季のJリーグが示しているこの事実を、日本代表に選ばれる選手たちには改めて噛みしめてほしいのである。



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