日本代表・Jリーグ/Jリーグ 最新コラム

感じてしまう日本代表の「上から目線」

終盤戦に移行するJリーグだが、消化試合もなく、すべての試合が意味を持つといういまだかつてない戦いになっている。その奮闘振りを見るにつけ、日本代表の気持ちのあり方が気になって仕方ない。それは…

戸塚 啓

執筆者:戸塚 啓

日本代表・Jリーグガイド

J1、かつてないほどの混戦模様

信藤 健仁
一戦も落とせないJ終盤だが、一方でサッカーとしての「美」を忘れてほしくない
J1リーグが大変だ。優勝争いも残留争いも、かつてないほどの混戦模様となっているのだ。30節終了時で首位の鹿島から7位のガンバ大阪までが、勝ち点6差=2勝分の勝ち点差のなかでひしめき合っている。

残留争いも熾烈だ。J1は下位2チームが自動降格となるが、最下位(18位)の札幌はすでに降格が決定した。一方で、17位の千葉から12位の京都まで6チームが、勝ち点4差となっている。残り4試合で勝ち点12が動くから、ここから何が起きても不思議ではない。「目が離せない展開」という表現は、こういうシーズンにこそふさわしいだろう。

混戦の理由はいくつかある。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に出場した鹿島、浦和、G大阪が、リーグ戦との掛け持ちで思わぬ苦戦を強いられてきたのは、混戦を招いた何よりの要因である。移動距離の長い中東などへの遠征が続くACLは、選手たちにとって相当な負担となるのだ。

2004年以降は常にトップ3をキープしてきたガンバが7位に沈んでいるのは、ACLで決勝戦まで進出したことと無関係でない。昨年2007年の同大会でJリーグ史上初のアジア制覇を成し遂げた浦和も、リーグ戦では終盤の失速で優勝を逃した。アジアNo.1への挑戦という名誉には、国内のライバルにアドバンテージを与えてしまうところがあるのだ。
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