華々しく始まったJリーグ

「Jリーグ」のマネジメント 広瀬 一郎 (著) 税込2520円 Jリーグの成功要因は、その制度設計にあると力説。苦しむプロ野球と対比が印象深い
1993年に開幕したJリーグ。当初は華やかなイメージがあり、選手たちの年俸もうなぎのぼりだった。1億円選手もざらではなく、一時は欧州の平均年俸を越えたとまで言われた。

しかし、それから13年。その間にリーグを取り巻く環境は大きく変わった。スポンサーの撤退があいつぎ、横浜フリューゲルスは消滅した。その他、三浦知良をはじめ年俸0円提示などJリーグバブルは完全にはじけ、人気に陰りが見え、先行きが不安視された。

地元密着や企業クラブの禁止など、理想を求める過程で資金繰りが厳しくなったチームは数知れなかったが、ここ最近は選手の年俸を抑えたり無駄な支出を削減したりと、身の丈にあった経営をすることで各クラブの状態が良くなってきている。

そして、Jリーグ(社団法人日本プロサッカーリーグ)は「クラブ経営の透明化」と題し、2005年度のJリーグクラブの経営情報を初めて開示した(詳細データはこちらPDF形式)。選手やコーチなどの人件費をはじめ一部非公開の部分もあるが、これだけ明らかにされれば十分だろう。そこでこのデータからクラブの状況を検証してみる(細かいデータであり、すべて掲載できないので、詳細を知りたい人は上記のPDFを見ていただきたい)。

リーグの平均として99年以降のJ1クラブの営業収入の変化を見ると徐々に増加している。(06年の予定では若干のマイナス)中でも、入場料がここ7年で1.5倍に増加しているのが特徴である。このことからJリーグがどん底の状態から回復しつつあると言える。