J加入も移籍金問題が発生
帰国するとG大阪や神戸などのJのチームからのオファーが殺到した。その中で平山は学業との両立を考えた上でFC東京と契約する。しかし、ここで1つ問題が起こった。移籍する際にはオランダ協会発行の国際移籍証明書(ITC)が必要になるのだが、ヘラクレスが移籍金を要求し、ITC発行を同国協会に申請しなかった。そもそも学業のためということで契約解除し、本来であれば移籍金が発生しない退団になったわけだが、ヘラクレスからしてみれば寝耳に水だろう。平山の代理人にすれば、「契約解除」は帰国する平山がJへ加入するハードルがなくなり最高の形だったのだが、そう簡単にはいかなかった。Jリーグが締め切りを1日延長し、平山側がヘラクレスに移籍金を支払うことでITCはやっとのことで無事発行され、9月14日に正式にFC東京への加入が決まった。
今回払った移籍金は6万ユーロと言われている。その金額が高いか否かは判断できないが、全ては今後の平山の活躍次第となるだろう。原因の1つとされていた体重はまだ落ちていないようで、U-21日本代表合宿でも結果を残せなかった。
今シーズン、ガーロ監督を解任して一時は調子を上げたかと思われたFC東京にとって平山は最後の賭けになる。この獲得が吉と出るか凶と出るか。今後のJリーグからは目が離せない。
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