●シリア戦 後半レポート
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ジーコ監督
「いい戦いができた。前半は相手が引いてきたけど、日本は平常心を保ってプレーした。その後、相手が1枚減った。それはサッカーでは微妙な状況だが、選手たちは自分たちのバランスを崩さずに積極的に攻めることができた。大きな目標を1人1人が持っているので、いい仕上がりになっている」……カザフスタン戦では前からプレスをかけに行っていたが、今日は引き気味だった?
「カザフスタンの場合はガンガン行けたけど、シリアは細かい技術がある。だからボールコントロールをミスした時とか、サイドに展開した時に追い込んでいく形を取った。後半になって1人減り、向こうも引いてきたので、結局的に前へ行くことができた」
……ハーフタイムの指示と三都主の評価について?
「特にハーフタイムには何もいっていないが、今のチームは追加点を自然と狙いにいくことができている。ただ、相手が1トップだったのに、こちらの守備が3バックだったんで、残っている必要がなかった。だから1人は中盤に上がるように指示した。両翼も機能していたし、チーム全体がスムーズに攻撃できた。この状況になったらこうという判断がきちんとできるようになってきた。サイドを崩した時も中盤の押し上げができているし、ゴール前で三角形もできている」
……北朝鮮戦には誰を呼ぶのか?
「今の選手たちがこれだけいいパフォーマンスを見せているのはうれしい悩みだ。このチームにはレギュラーもサブもない。基本的に今のグループを残したいと思う。今のスタメンを次の試合にぶつけたい気持ちもある。再集合はあさってだし、それまでゆっくり家族と過ごしてリフレッシュしてもらいたい」
田嶋幸三技術委員長
「必ずしもすっきりした形ではないが、こういう試合が先につながる。選手たちの動きやボールの動かし方は悪くない。これを継続し、次の北朝鮮戦では必ず3ポイント取りたい。調整はうまくいっている。本番はあくまで来週だ。どんな相手にも失点していないことがここまでの収穫。松田や宮本含めて状態もいいし、雰囲気も非常にいい。今日は相手が1人減ったこともあり、サイドから崩す攻撃に徹していた」●選手コメントは次ページから