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4日目はフィジカルトレーニング一色 U‐23日本代表 宮崎合

現在U-23日本代表は宮崎で合宿中。アテネオリンピック出場を目指し、コンディションを上げるとともに、チーム内での競争も激化。その模様をサッカーライターの元川悦子さんがレポートします

執筆者:小野寺 俊明




※前編はこちらから


初の実戦練習で課題に直面した平山、声を出して存在感を見せた闘莉王


33選手が参加して、今週19日から宮崎で行われている23歳以下日本代表合宿。4日目の22日は、午前がフィジカルトレーニング、午後練習はボールを使ったメニューが取り入れられた。前日まで完全別メニューだった18歳の大型ストライカー・平山相太(国見高)も午後から全体練習に復帰。Jリーグでレギュラーを張る選手たちに混ざって、元気そうにボールを蹴った。が、初めての実戦的メニューをこなし、適応しきれていない部分も垣間見せた。昨年10月に日本国籍を取得し、2度目の代表合宿参加となる田中マルクス闘莉王(浦和)も積極的に声を出すなど、存在感をアピールしていた。

今年一番の寒波が日本列島を襲ったこの日、幸運にも宮崎は快晴に恵まれた。が、非常に強い北風が吹き付け、日中でも気温は5度以下。夕方には零度を下回るなど、強烈な寒さだった。これは選手たちにとっても厳しいコンディションとなった。

宮崎県総合運動公園サッカー場で午前9時15分から始まった午前練習は、フィジカル強化一色となった。別メニューの平山を除く32人の選手たちは、ランニング、ストレッチなどウォーミングアップの後、インターバルトレーニング(走り)に挑んだ。これは1周300mのグランドを70秒で走り、70秒休んで再び走るというもの。山本昌邦監督は合計20本の走りを選手たちに課した。

初日の体力テストで上位を占めた那須大亮、田中隼磨(ともに横浜)、鈴木啓太、田中達也(ともに浦和)、青木剛(鹿島)、根本裕一(大分)、前田遼一、西野泰正(ともに磐田)の8人が第1グループに入った。第2グループは松井大輔(京都)、角田誠(名古屋)、矢野貴章(柏)、山瀬功治(浦和)、池田昇平(清水)、成岡翔(磐田)、三田光(新潟)、徳永悠平(早稲田大)の8人。残る16人が第3グループを結成した。

驚異的な持久力を見せたのが、田中隼、那須、鈴木啓太。70秒で300mを走るというのはかなりの速さだが、彼らは飄々とその走りを繰り返し、強靭な心肺機能を見せつけた。逆に坂田大輔(横浜)、濱田武(C大阪)、高松大樹(大分)といった選手たちは20本を走り抜くのがかなりキツそうだった。選手たちはこの後、武道館に移動。マシンを使った筋力トレーニングを消化した。これだけのハードなメニューを全てこなし、午前中は終わった。

※次ページからは午後の練習の模様

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